みんな違ってみんないい
メロンはウリ科キュウリ属のうち甘さのある種類を指す。外観では果皮のネットの有無で分けられ、ネットのないものにはマクワウリのような楕円の品種も。
ネット系
マスクメロン
一年中栽培される高級メロンの王者
甘さ、コク、香りの三拍子が揃った高級メロンの雄。英国から導入されたアールス・フェボリット種からさまざまな系統が誕生し通年栽培される。果肉が翡翠色の青肉種が中心。
アンデス
育てやすくて味は高品質
高級感があり、ガラス温室より低コストのビニールハウスで栽培できるネット系メロンとして市場で高評価。今年で発表45年。多汁質で甘い果肉と芳香、日持ちのよさが特徴。写真提供/サカタのタネ
アムス
家庭用メロンの定番品種
ネットはやや不鮮明で独特の縦溝がある。丈夫で育てやすい。手軽に購入でき家庭用メロンとして人気。皮は薄めで果肉が多く糖度も充分。発酵しにくく日持ちも優れる。
タカミレッド
人気青肉品種の赤肉タイプ
高糖度で、耐病性、貯蔵性に優れた青肉品種として評価の高いタカミ。このホームメロンの定番種に改良を加えた赤肉品種。皮際まで食べられる。青肉のタカミとセットでの贈答も人気。
写真提供/公益財団法人園芸植物育種研究所
ころたん
家庭菜園にも向く掌(たなごころ)大のネットメロン
プランター栽培もできる家庭菜園向けのネット系メロン。実は手のひら大。ネットが現れる金色の果皮と緑色の果肉、ギリギリまで食べられる皮の薄さが特徴。写真提供/サカタのタネ
ノーネット系
プリンス
デビュー60年のロングセラー
露地でも栽培できる強健性と、手軽に買える価格ながらネット系メロンに迫る甘さで根強い人気を誇る品種。露地メロンとマクワウリを交配した。今年で発売60年になるロングセラー品種。写真提供/サカタのタネ
ハネデューメロン
手頃さで根強い人気の輸入メロン
蜂蜜のように甘い露という意味を持つ輸入品。産地はアメリカ、メキシコ。表皮が固いため追熟の見極めにコツがいる。甘さは国産メロンに一歩譲るが、手軽に購入でき人気。
キンショウメロン
目にも鮮やかなマクワとの交配種
黄色系マクワウリとスペインのノーネットメロンを交配した品種。鮮やかな黄金色とやや楕円のボリューム感ある形、爽やかな甘みと歯触りで人気を博してきた。
パパイヤメロン
九州地方で好まれる縞メロン
南欧系の品種。楕円形で表皮に緑と黄色の縦縞模様がある。パパイヤに似ていることからこの名がある。果肉は白く歯切れがよい。甘さも充分にある。九州地方で好まれる。
黄金まくわうり
古来愛されてきた和のメロン
古くからあるマクワウリの一種。歯切れのよさと爽やかな甘さが特徴。『万葉集』の〈瓜食めば子ども思ほゆ…〉(山上憶良)の瓜はこの仲間と考えられる。家庭菜園でも人気。写真提供/サカタのタネ
取材・文/鹿熊 勤 ●サカタのタネ 0570・00・8716(ナビダイヤル)
※この記事は『サライ』本誌2022年8月号より転載しました。
『サライ』8月号の大特集は「『俳句』で人生を豊かに」。投句や句会、吟行、俳画など、俳句の楽しみ方は様々です。俳人・夏井いつき先生の手ほどきで、暮らしの中に俳句を取り入れ、人生を楽しむ術を学びます。


