旬のミニトマトのおいしさを閉じ込めて保存｜家庭でできるセミドライトマトの作り方
写真・文／矢崎海里
通年出回っているミニトマトですが、５月頃流通の最盛期を迎えます。
甘みが強く、程よい酸味が特徴で生でもおいしく食べられますが、ミニトマトがたくさん手に入ったらセミドライトマトづくりにチャレンジしてみませんか。
オーブンで乾燥させることで、ミニトマトのおいしさが凝縮。
オイルに漬けておくことで保存がきき、パスタソースやさまざまな料理に活用できますよ。
セミドライトマトのオイル漬け
【材料】(作りやすい分量)
ミニトマト 30個
にんにく 2かけ
赤とうがらし 1本
オリーブオイル 100cc
【作り方】
１．ミニトマトはへたを取り洗い、水分を拭き取る。にんにくは薄切りにする。
２．半分に切り、クッキングシートを敷いた天板に重ならないよう並べていく。
３．120℃に予熱したオーブンで60分乾燥させる。
乾燥後がこちらです。
４．あら熱が取れたら清潔な容器にミニトマト、にんにく、赤とうがらしを入れる。
５．オリーブオイルを注ぎ、ふたをして冷蔵庫で保存する。
ミニトマトを低温オーブンで加熱して、セミドライ状態にしています。
オイルを入れることでさらに日持ちさせることができます。
漬けてすぐから食べることができ、冷蔵庫で１か月程度保存可能です。
ミニトマトが安く手に入るときに作るのがおすすめです。
30cm×30cmの天板で、ちょうど30個程度作ることができます。
水分が抜け、旨味が凝縮したミニトマトにオイルや香味野菜の香りが染み込み、絶品のオイルソースに。
パスタやパンのお供にもぴったりです。
アレンジできるよう、あえて塩などは加えずに作っています。
ハーブソルトや醤油、コンソメなど色々な味付けを試してみてください。
今回はこのセミドライトマトのオイル漬けを使った、食卓のもう一品にぴったりなおかずレシピをご紹介します。
ブロッコリーとトマトのアーリオオーリオ
【材料】(2人分)
ブロッコリー 1株
しらす干し 30g
塩 小さじ1/4
セミドライトマトのオイル漬け 大さじ3
【作り方】
１．ブロッコリーは食べやすい房に切り分ける。茎は薄切りにする。
２．フライパンに１を入れ、水を大さじ２入れる。ふたをして弱火で５分蒸す。
３．ふたを開け、水分が残っていたら捨てる。
４．しらす干し、塩、セミドライトマトのオイル漬けを加え、絡めながら数分炒める。
５．うつわに盛りつけ完成。
アーリオオーリオとは、にんにくを使用したオイルソースのことです。
ブロッコリーはフライパンで蒸すことで、栄養価の損失を抑えて、おいしく仕上がります。
フライパンひとつでできる、もう一品に嬉しいメニューです。
ミニトマトはトマトに比べて甘みが強いのが特徴です。
栄養価も高く、β-カロテンやビタミンCはトマトの倍近く含まれています。
小粒で食べやすいので、日々の栄養補給にもぴったりの野菜です。
＊ ＊ ＊
オイル漬けには今回入れた食材以外に、ハーブやスパイスを加えてアレンジするのもおすすめです。
旬のおいしさを長く楽しめるため、この季節にぜひお試しください。
文／矢崎海里（やざき・かいり）
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。
