国民的漫画ともいえる『ONE PIECE』。そんな漫画の世界からもビジネスにおける学びがある、とマネジメント課題解決のためのメディアプラットホーム「識学総研(https://souken.shikigaku.jp)」は説きます。『ONE PIECE』のキャラクター、ガープ中将から人材育成について学びましょう。

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連載25周年を超え、最終章が盛り上がりを見せる大人気漫画『ONE PIECE(ワンピース)』。綿密に練られたストーリーはもちろん、作中に登場するさまざまなキャラクターも魅力です。なかでも、今回紹介する「ガープ中将」は、ビジネスにも活かせる「部下育成」の考え方を変えてくれるほどの魅力をもっています。

本記事では、ガープ中将から学ぶ部下育成の考え方に触れながら、部下育成における基本やポイントを解説していきます。

ONE PIECEのガープ中将とは?

ガープ中将とは、ONE PIECEの主人公「モンキー・D・ルフィ」の祖父で、本名は「モンキー・D・ガープ」。

主人公のルフィが海賊であるのに対し、ガープは海賊の敵対戦力である海軍に所属する海兵です。ガープは海軍の中で「中将」の地位を得ており、これは最高戦力といわれる「大将」の次に位置します。なぜ、大将ではなく中将の地位に落ち着いているのか、その疑問については後ほど解説していきましょう。

ガープは一見するとおちゃらけた普通のおじいちゃんという印象ですが、孫のルフィと相対した際に攻撃をためらったり、ルフィの義兄弟であるエースが窮地に立たされた際に涙したりと、情に熱い面があるのも特徴です。

2023年8月時点で少年ジャンプ本誌にて連載されている最終章では、かつての部下であった元海軍大将「青キジ」と交戦し敗北。これからの世界を担う若い世代の成長を見届けながら、笑顔で散っていきました。

ガープ中将が実施した部下育成

ガープ中将は「若手を育てること」を大切にした海兵です。ここでは、ガープ中将がこれまでに実施した部下育成や、その結果について紐解きます。

新たな価値観をもつ新世代の人材選出・育成

ガープはもともと、孫のルフィを自分と同じ海兵に育てようとしていました。また、ルフィを育てたように同じ海軍に所属する若手人材を選出し、一人前に育成しようとする描写が作中でみられます。

ガープは、海軍の支部で雑用を務めるコビーとヘルメッポに出会います。仲間思いのコビーや海軍としての決意を固めたヘルメッポを抱える支部に対し「この2人、わしが預かる」といい、海軍本部へと連れていきました。

海軍本部でガープの訓練を経たコビーとヘルメッポは、作中で目まぐるしい成長を見せてくれます。特に、コビーは全世界を巻き込む戦争を止めるきっかけになったり、海軍の英雄と呼ばれるようになったりと、ルフィと対象の位置にいながらも主人公のような活躍と成長が見て取れます。2023年8月時点で連載されている最終章でも、ガープの教えと自身の努力による力を覚醒させ、海軍や民衆の危機を救います。

これらの描写からガープには、素質を見抜き、トップクラスの実力を持つ人材へと成長させる「部下育成能力」があるといえるでしょう。

育成に特化するための地位選択

ガープは最高戦力である大将と同様の実力・経験をもっています。しかし、「自由にやるならこれ以上の地位はいらん」と、あえて中将というポジションに落ち着き、後任を育てることを重視していました。

物語中盤の山場である頂上戦争編において海軍間での価値観の違いを感じ、実質的な辞職を選択するものの、肩書きはそのまま海軍へ残り、若い海兵の育成に力を入れるようになります。

先述した元海軍大将の「青キジ」も、過去にガープによる育成を受けた海兵の一人です。自身が育てた部下と戦うことになったガープは辛い表情を見せることなく、むしろ青キジの成長を喜ぶような印象でした。

地位にこだわらず、自身の育てた人材が組織内でのし上がっていく様を誰よりも喜ぶガープの姿は、部下育成を重視したキャリア形成を考える方にとって学ぶものが多いのではないでしょうか。

ガープ中将の部下育成を参考に実施したいこと

部下育成においては、以下に挙げる4つのポイントを理解することが大切です。

・部下育成に対する自身の思いと向き合う
・育成のゴールを明確にする
・部下の特性を理解する
・仕事を任せて自身はサポートに徹する

これらはガープの部下育成とも共通する重要なポイントです。

自身の行う部下育成においても意識的に取り入れていきましょう。

部下育成に対する自身の思いと向き合う

自身が「こうしたい」という育成方法があっても、明確にプログラムとして確立できていなければ効果的な部下育成にはつながらないでしょう。

ガープのように「若い世代の育成に特化したい」と明確なビジョンを持ちつつ、確実に実力の身につくカリキュラムを考案・実施しましょう。

そもそも部下育成は「相手」がいる前提のことであるため、決して簡単なものではありません。自身がどのように、何のために部下を育成していきたいのか、そして、そのビジョンと部下本人の性質や特性がマッチしているか、「思い」と「現実」をきちんと照らし合わせ、見極める必要があるでしょう。

育成のゴールを明確にする

部下育成においては、育成を経たうえでのゴールを明確にすることも大切です。

・クライアントへの交渉を一人で実施できるようになる
・部下が自身でプロジェクトを考案できるようになる
・期末までに目標数の売り上げ実績をたてる

上記のように、育成を受けた部下が達成すべきゴールを定めることで、ゴールに向かうまでの育成プロセスも明確になるでしょう。

ガープは、若い世代の抱える夢を実現させるため、自身のノウハウを叩き込んでいました。例えば、軍艦をサンドバッグがわりに殴り続ける「軍艦バッグ」などがそうです。シンプルな方法ではありましたが、心身の成長というゴールにつながる優れた育成方法といえるでしょう。

部下の特性を理解する

部下育成のプログラムがいかに優れていても、部下の特性に沿ったものでなければ効果は表れません。育成対象となる人材の経験や能力、モチベーションを把握し、ベースとなる育成プログラムを適宜微調整する必要があります。

例えば、明らかに経験が足りていない領域に対し、そのまま「経験不足だ」と指摘しても、今後の成長にはつながりません。

このときに、経験ではなく能力やモチベーションの部分を向上させることで、「長所を活かせる」状態になります。長所を活かした育成を続けていければ、結果的に経験不足をカバーできるようになるでしょう。

仕事を任せて自分はサポートに徹する

育成期間中でも、できるだけ部下自身に仕事をさせることが大切です。自分がサポートに回り、実際の業務におけるメインの役割を担わせましょう。

「教わる」ことと「実践すること」は、勝手がまったく異なります。マニュアルの知識を得ただけの状態で現場に出て、思うような結果につながらないことも多いでしょう。

育成を経て、ある程度の基礎知識や技術が身についたと判断できれば、独り立ちを想定して任せてみるのがおすすめです。とはいえ、育成段階では思わぬトラブルにつながる可能性も高いため、適宜サポートを実施することを前提にしましょう。

ガープも作中で、部下であるコビーとヘルメッポを、彼らより当時明らかに格上だったルフィの前に立たせ、「止めてみい」と実戦を経験させていました。

育成対象の部下に意識させるべきこと

部下育成においては自身だけでなく、育成対象である部下自身に以下のことを意識させる必要があります。

・自分で考え、動ける自律性
・コミュニケーション能力

なぜ、上記を意識させることが大切なのか、ガープが実施した育成や部下育成におけるポイントとあわせて参考にしてください。

自分で考え、動ける自律性

部下育成においては、育成対象自身に「自律性」を意識させることが大切です。手取り足取り丁寧に教えることに特化してしまうと、部下は「指示待ち」になってしまいます。

教えること、注意することを自身が意識することはもちろん大切です。しかし、できるだけ部下自身が自分で考え、動けるような自律性を意識させなければ独り立ち後の成果を出せるようになるのは困難です。

ガープが育成したコビーも、ガープから与えられたトレーニングを終えた後、自主的にトレーニングを続けていました。結果、ガープから「もう安心」といわれるほどの立派な海兵へと成長します。

顧客や同僚とのやりとりをスムーズにするコミュニケーション能力

部下育成中は、コミュニケーション能力が大切だと意識させる必要があります。コミュニケーション能力は顧客との接見はもちろん、同僚や上司とのやりとりを円滑にするために必須です。

育成担当である自身がコミュニケーション能力を磨いたうえで、部下に対しても同様の育成をしつつ、なぜコミュニケーション能力が大切か教えていきましょう。

ガープも作中において、部下と直接やりとりしながら育成することを大切にしていました。

まとめ

今回は、『ONE PIECE』のガープ中将から部下育成における大切なことを紹介しました。

若手の成長を重視し、自身の地位を後回しにするほど育成熱心なガープ。部下育成を業務として行うビジネスパーソンにとって、学べることも多いのではないでしょうか。

社内において部下育成のポジションを一任されている方はもちろん、今後育成をメインとしたキャリア形成を実現したい方も、ぜひ本記事の内容を参考にガープのような部下育成を行いましょう。

【この記事を書いた人】
識学総研 編集部/株式会社識学編集部です。『「マネジメント」を身近に。』をコンセプトに、マネジメント業務の助けになる記事を制作中。3,000社以上に導入された識学メソッドも公開中です。

引用:識学総研 https://souken.shikigaku.jp/
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