就職・転職・異動したばかりだと「どんな服装が正解?」と不安になりますね。毎日のコーディネートやオフィス内外の気温差に悩んだり……。そこで今回、株式会社ビズヒッツ(https://bizhits.co.jp/)が運営するビジネス上の問題解決を考えるメディアBiz Hitsが、オフィスワークをしている女性464人に「通勤服の悩み」についてアンケート調査を実施しましたので、ご紹介します。
どのような通勤服が選ばれ、いかなる悩みを抱えているのでしょうか? 早速、見ていきましょう。
通勤服はオフィスカジュアルが半数!
まず通勤服について「スーツ・制服・オフィスカジュアル・カジュアルのうちどれか」を聞いたところ、最も多かったのは「オフィスカジュアル」で、半数を超えました。2位は「カジュアル」で、「制服」で出勤している人が3位でした。ただ「オフィスカジュアル」「カジュアル」といっても、実際にどんな服装なのかは様々。そこで「具体的にどんな服装をしているのか」についても聞きました。
1位 オフィスカジュアル
・トップスは明るい色のブラウスやシャツで、気温に合わせてカーディガンを。下はロング丈のAラインスカートやワイドパンツ。靴は基本的に黒のパンプスです(20代、請負事業の総務)
・パンツにカットソーのスタイルが基本。装飾品など華美なものはしません。白・紺・ストライプなどビジネスシーンでも困らない色を選択します(30代、金融系の事務)
アイテムとしては「ブラウス」「カットソー」「ニット」「ワンピース」などが多く挙がり、ジャケットは「季節による」という人もいれば、「必須」という回答も。靴はスニーカーを履いている人もいれば、「スニーカーは禁止されているのでローファー」という回答もありました。オフィスカジュアルだけでも、幅があることがわかりますね。
2位 カジュアル
・黒スキニーにオーバーサイズのTシャツ(20代/商社の経理事務)
・デニムパンツにカットソー(50代/人材支援企業のPCオペレータ)
「デニム」「Tシャツ」「パーカー」「スニーカー」などのアイテムが多く挙がりました。一方で「キレイめのデニムやスラックスに、ブラウスやシャツ」「デニムやTシャツ以外ならなんでもOK」という意見も。「ラフすぎないカジュアル」を心がけている人がいることもわかります。
「自由なのでデニムの時もあるが、ジャケットが羽織れるようトップスは薄手にする」という工夫を教えてくれた人もいました。オフィスカジュアルに比べると、格段にカジュアル度が高い物を取り入れていることがわかりますね。
3位 制服
・黒いパンツに制服のポロシャツ(20代/建設業の総務事務)
・制服のベストとスカートに、私物のシャツ。寒い日はニットのカーディガン等。足元は黒タイツにパンプス(30代/メーカーの営業事務)
全て会社から支給されているという人もいれば「ベストとパンツ・スカートのみ支給で、ブラウス・カッターシャツは自前」という回答も。いわゆる「事務服」ではなく、ポロシャツや作業服が制服という職場もあるようです。制服ですとオシャレの幅がないように思いますが、「羽織物やベルトで個性を出す」という工夫をしている人もいました。
通勤服の悩みは「コーデのマンネリ化」がダントツのトップ!
続いて「通勤服についての悩み」を聞いたところ、ダントツの1位は「コーデのマンネリ化」でした。2位以下は「コーデを考えるのが大変」「温度調節が難しい」と続きます。「わかる」と感じた方も多いのではないでしょうか。では具体的なお悩みを紹介します。
1位 コーデのマンネリ化
・レパートリーが少なく、同じコーデの日が多くなる(20代/金融事務)
・パターン化して洋服を選ぶので、楽な反面、どうしても飽きる(50代/地方自治体の事務補助)
「着回ししやすいが、マンネリ化する」「制服っぽくて変化に乏しい」などの回答が寄せられています。「ジャケットがマストなため、結局同じようなコーデになる」「日焼け防止でUV対応のカーディガンが必須になり、ワンパターンに」という人も。すぐ思いつくマンネリ解決策は「新しいアイテムを買う」ですが、「スペースがない」「普段着と分けているので増やせない」という意見もありました。
2位 コーデを考えるのが大変
・バリエーションがあまりないので、それを悟られないようにするのが悩み(20代/ベンチャー企業の事務)
・変化をつけたり、気温やアフターの用事を考慮してなど、毎日考えるのが面倒くさい(50代/教育サービス業の一般事務)
「服装選びに時間がかかる」「服装が自由すぎて、毎回悩む」などの回答が寄せられています。「雨の時はバッグと靴を普段と変えるので、ちぐはぐになってしまう」と天気に合わせたコーディネートに悩んでいる人も。「考えるのが手間なので、5パターン用意して日替わりにしてから悩みはなくなった」というアイディアも寄せられています。
3位 温度調節が難しい
・制服は中に着こめないので、真冬は防寒対策に苦労する(30代/建設機械レンタル業の総務事務)
・職場の室温に合わせると、通勤時は暑い(40代/病院の事務)
「室内外の気温差に悩む」といった回答が目立ちました。「季節の変わり目は、ちょうどいい服装がわからない」という人も。制服やスーツもですが、「夏でもストッキングは、暑い」という意見もありました。暑い寒いは、人によっても感覚が違う部分なので、より悩みますね。
通勤コーデは上司・同僚を参考にする人が多数!
通勤服を考える際に何を参考にしているか聞いたところ、1位が「上司・同僚を参考にする」でした。「参考にしているものはない」と答えた人は109人で、全体の30%を超えました。「ない」と答えた人からは「制服なので」「動きやすさ重視なので、参考にしない」といった回答が寄せられました。それではコメントを見てみましょう。
1位 上司・同僚
・先輩の服装を見て、どこまでカジュアルが許されるのかを判断する(30代/不動産関係の人事総務部)
・周りの同僚や上司を参考にして、浮かないようにする(40代/業務用食品卸の事務員)
「周りを見て、判断する」「他の社員と極端に違いが出ないようにする」などの回答が寄せられています。「尊敬している上司」「仕事ができる人」の服装を参考にしているという人も。
2位 雑誌
・雑誌で、好きな系統の洋服を着ているモデルを参考にする(20代/受付)
・オフィスカジュアルが載っている雑誌(30代/メーカーの事務職)
雑誌の中で参考しているのは「着回し特集」「普段用のコーディネート」など。「雑誌を見て、目立ちすぎない程度にトレンドを取り入れる」「雑誌を参考に、襟付きでなくともオシャレ感が出るスーツのインナーを購入」という人もいました。雑誌を参考にするにしても、周りとの調和で決めている人が多いようですね。
3位 SNS
・SNSでかわいい服を見かけたら取り入れる(30代/事務職)
・SNSで「40代コーデ」や「オフィスカジュアル」のハッシュタグをフォローして参考にしている(40代/テレフォンオペレーター)
SNSで「オフィスコーデ」「オフィスカジュアル」「通勤コーデ」「プチプラコーデ」などを検索している人が多いようです。「インフルエンサーの私服をチェックしている」という人も。SNSでは様々な年代・職業の人がコーディネートを投稿しているので、参考にしやすく見ているだけでも楽しいですね。
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「オフィスカジュアル」で通勤しているという人が最も多くなりました。ただ「オフィスカジュアル」の定義は、人や職場により様々です。ですから、参考にするのは「上司・同僚」が1位なのは、理にかなっていると言えますね。通勤服で今悩んでいる皆さんも、この結果を是非参考にして、毎日の煩わしさを解消させましょう。
調査概要
調査対象:オフィスワークをしている女性
調査日:2021年10月2日~24日
調査方法:インターネットによる任意回答
調査人数:464人
回答者の年齢層:30代 40.6%/20代 26.3%/40代 24.8%/50代 7.5%/60代~ 0.6%/10代 0.2%