どんなに優秀な人でも、疲れていたり体調が悪かったりすると、普段はやらないようなミスをしてしまうことがあります。そしてミスしたあとにどう行動するかによっては、問題がさらに大きくなってしまうこともあるでしょう。

そこで今回、株式会社ビズヒッツ( https://bizhits.co.jp/ )が運営するビジネス上の問題解決を考えるメディアBiz Hitsが、働く男女500人に「仕事でやりがちなミス」についてアンケート調査を実施しました。

どんなミスが多いのでしょうか、結果をランキング形式でまとめましたので見ていきましょう。

仕事でやりがちなミスランキング!

アンケート結果を1位からご紹介していきます。

【1位 入力ミス・書き間違い】

・電卓をたたいて、その数字の入力を間違える(30代男性)
・変換ミス・脱字などの入力ミス(40代女性)
・英単語のスペルミスをすることがある(60代以上女性)

「書類の書き損じ」「パソコンでの変換ミス」「テンキーで数字の6と9を打ち間違える」といった意見が寄せられています。「慌てていると日付やロット番号を書き間違える」「疲れが溜まってくると、1文字違いなどのミスが増える」など、疲れや忙しさがミスにつながるという人もいました。

手書きについても「筆耕の仕事で、ごくたまに書き間違いをしてしまいます」などの意見がありました。

【2位 やるべきことを忘れる】

・口頭で頼まれていたことを忘れてしまう(20代女性)
・後でやろうと思っていたことをつい忘れる(40代女性)
・メモしていなかった作業を忘れてしまうこと(50代男性)

「重要度が低いことを忘れる」「後回しにして忘れる」「重要度が低い作業をやり忘れる」などの意見が寄せられています。具体的に忘れやすいこととして挙げられたのは「発注」「FAX送信後の電話連絡」「メールの送信・返信」「メールへのファイル添付」「サイン」などがありました。

「複数の頼まれごとが重なると忘れてしまう」「ふたつのことを同時にしようとして、ひとつを忘れます」という人もいました。

【3位 確認不足・見落とし】

・本社からの指示書の確認ミスで、期日や内容を間違える(30代女性)
・リピート注文を受けたとき、住所や荷受人が変更されていることに気づかないで、前回と同じ内容で手配してしまう(40代男性)
・データ集計時に例外パターンを見落とす(50代男性)

「確認不足によるミス」「繰り返し作業の見落とし」「ルーティン作業の確認作業が抜けてしまう」などの回答が寄せられました。「慣れすぎてチェックが見えなくなる」という人もいました。

「不確かな部分を相手に確認することを怠った結果、求められているものと違うことをしてしまう」という意見もありました。

【4位 連絡・報告漏れ】

・上司に報告し忘れる(20代男性)
・メンバーへの情報共有遅れ(30代男性)
・お客様とのやりとりを引き継ぐこと(40代女性)

「報告・情報共有を忘れる」「申し送りを忘れる」などの回答が寄せられました。「今は上司が忙しそうだから、あとから報告しよう」と思っているうちに忘れてしまうこともありそうですね。「確認・伝達不足で、引き継いだつもりの仕事が未完了になっていた」という経験をした人もいました。

【同率4位 作業・操作ミス】

・美容師です。毛染めの配合を間違えることが多いです(30代女性)
・機械の操作方法や設定を間違える(40代男性)
・レジ操作の間違い(50代女性)

とくに「レジ操作や会計のミス」と答えた人が目立ち、「普段はそこまでミスしないけれど、疲れてくるとレジの打ち間違いなどをしてしまう」という人もいました。やはり疲労はミスの原因になりやすいことが伺えます。

他には「自動車部品の配線で、似ている2本の線の差込口を間違える」などの回答がありました。

【6位 思い込みで仕事をすすめる】

・「こうだろう」と思って行動し、違っているというミス(40代女性)
・依頼された内容を早とちりして作業してしまうことです(50代女性)
・話を早合点して、方向性を間違ってしまう(60代以上男性)

「指示されたことを勘違いして解釈し、ミスしてしまう」「情報を集める前に思い込みで行動してしまう」などの回答が寄せられました。思い込みで作業を進めてしまい、「労力も時間もムダにしてしまった」という人もいました。

「この仕事はこうするのが当たり前と思っていても、相手は理解していないことが多く、思い込みで二度手間が引き起こされる」という回答もありました。

【7位 見間違い・聞き間違い】

・飲食店で注文を聞き間違えます(20代男性)
・似た名前を聞き間違えることによる、電話の取次ぎミス(30代女性)
・図面の寸法を見間違えます(50代男性)

「電話の聞き間違い」「オーダーを聞き間違える」「数字を見間違う」「伝票を見間違う」などの回答が寄せられています。「時間に追われる仕事のため、数字の見間違いがあります」など、忙しさが聞き間違い・見間違いにつながるという意見もありました。また、「思い込みで聞き取りミスをする」という人も。

なお、8位以下には「誤発注」「計算ミス」「スケジュールを間違う」「忘れ物」などが入りました。

仕事でミスした後の行動はどうする?

仕事でミスをしたら、アフターケアはどのような行動をとっているのでしょうか? こちらも1位からご紹介します。

【1位 自分で修正・リカバリーする】

・発注ミスした場合、すぐに発注元に連絡し数量変更を頼みます(20代男性)
・手遅れになるミスはしたことがなく、事前に自分で直せる範囲のミスのため、勤務時間内に全てのミスを自分で直します(30代女性)
・上司にバレていなければこっそり修正。入力ミスが多いとわかっているので、時間があれば再チェックして、発見する度に修正するように心がけています(40代男性)

「すぐに修正」「速やかに訂正」と、ミスのリカバリーを最優先にして動く人が多数いました。上司への報告の有無については「まず上司に報告したあとに修正」「まずは自分で修正を試み、自分では手に負えない場合は上司に報告」の2パターンがありました。

上司や関係者に報告するかは、ミスの大きさや「どの時点でミスが発見されたか」にもよるのでしょうね。

【2位 謝罪する】

・次の会議や打ち合わせに遅れてしまったときに、遅れた理由を述べて謝罪しています(30代男性)
・お客様にご迷惑を掛けたのであれば丁寧に謝罪をし、オーダーミスであればスタッフにも謝罪をします(40代女性)
・素直に謝るしかありません。「次回からは注意します」と伝えます(50代女性)

「ミスに気づいたらすぐにお詫びのメールをする」「素直にミスを認めて謝罪」「できるだけ丁寧な文章で謝る」などの回答が寄せられました。「謝罪してから急いで修正」など、まず謝罪をしてから修正・リカバリー作業に入るという人も。「素直に謝り、言い訳は一切しません」という回答もありました。

【3位 再発防止に努める】

・ミスしないためにはどうしたらいいか考える(20代女性)
・ノートに反省点を書き出し、同じミスをしないようにする(30代男性)
・間違えた操作方法や設定をメモにし、自分用のマニュアルを作る(40代男性)

ミスを繰り返さないため「ミスの内容をメモにして残す」「新しいマニュアルを作る」「見直しを強化する」などの対策をとっているという声が寄せられました。中には「チェックリストを作る」という人も。

マナーや言葉遣いについては「言葉遣いについての本を購入」、入力ミスについては「単語登録する」という回答もありました。

【4位 上司・関係部署に報告】

・上司に報告しなければいないことであれば、すぐに報告します(30代女性)
・ミスしたことをお客様・同僚・関連部署へ連絡する(40代女性)
・自分での対処が難しいことであれば上長や管理者に報告します(50代男性)

「ミスに気がついた時点で所属長に伝える」「ミスを修正してから報告」など、報告のタイミングはさまざまでした。すべてのミスを報告するわけではなく、「他の人に影響する場合は、即報告」「重大だったらすぐ報告」「自分では対処が難しければ上司に報告」など、必要に応じて報告するという回答もありましたよ。

【5位 上司・同僚等に相談する】

・周りの人に相談しながら解決に向かう(20代女性)
・仕事が止まってしまうレベルなら、正直にお客様に相談する(30代男性)
・上司に状況を説明し、お詫びをしたうえで、対処法の相談をする(40代女性)

「極力自分で修正をしようとするが、どうしても無理な時は上司に相談」「大きなミスの場合、ほかの人に相談」など「ミスが大きい場合には相談する」という人が多数。また、「できるだけ早めに上司へ報告して対策を相談する」という回答もありました。相談することで効率的な対処法が見つかることもあるでしょう。

【6位 周囲に協力を求める】

・書類の訂正後、近くにいる同僚や後輩に誤字脱字がないか確認してもらう(20代女性)
・施錠を忘れがち。上司か同僚に伝えて施錠をしてもらう(30代男性)
・自分で取り繕うために奮闘するが、ダメなときは同僚の助けを借りる(40代男性)

「同僚に頼み、忘れた資料をデータで送ってもらう」「入力ミスを修正したあと、同僚にチェックをお願いする」などの回答が寄せられています。「何人かに頼んで、手分けしてミスに対応」「上司にフォローをお願いする」という人もいました。

【7位 ミスの原因を分析】

・ミスした原因を明確にする(20代男性)
・どのようにして起こったミスなのか、仮説を立て検証する(30代女性)
・なぜ間違えたのか分析する(40代女性)

ミスの原因がわからないと、ミスを防ぐための対策を立てようがありませんよね。そのため「どこで間違えたのか確認をする」「ミスの原因を探す」という回答も多くありました。

なお、8位以下には「上司の指示を仰ぐ」「軽微なミスならそのままにしておく」「他にもミスがないか確認する」などが入りました。ミスをリカバリーして終わりではなく、ミスを繰り返さないように仕事の精度を高めたいものです。

***

どんなに気をつけていても、ミスが出てしまうことはあります。ミスが起こらないように気をつけることも大切ですが、失敗してしまった後、どんな行動をとるかということも重要になってきます。

素直に自分のミスを認め、迷惑をかけた同僚や顧客に誠意を示すことが第一歩といえるでしょう。そしてミスを繰り返さないように原因を分析したり、対策を考えることも大切なことですね。

調査概要
調査対象:現在お仕事をしている方
調査日:2021年9月25日
調査方法:インターネットによる任意回答
調査人数:500人(女性301人/男性199人)

 

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