大分県の南端に位置する「深島」は、佐伯市蒲江から出ている定期船でしか行けない、周囲約4キロの小さな離島だ。この小さな島に、東京、大阪からの多くの人が訪れるだけでなく、昨年は外国からの旅行客も訪れたそうだ。
深島は、日本でサンゴ礁を見ることができる最北の地とも言われており、島全体が国定公園に指定されている。でも来客の目当ては別のところにある。というのも、この島では80匹あまりもの猫が“おもてなし”してくれるというのだ。
島には、平成26年に国の支援を受けて開業した、島内唯一の食事処「深島食堂」がある。島の婦人部の建物を利用して、でぃーぷまりん(代表 安部達也さん)が運営しており、地元食材を使った魚介類中心の素朴な定食が味わえる。深島の名産である「深島味噌」の製造・販売も行っている。
海を見渡すロケーションも素晴らしいが、その絶景を猫が自然に行き交うのだからたまらない。猫好きから大きな注目を集めているのも納得がいく。
それにしても、島民が約20名しかいない島に、その4倍もの猫がいるとは驚きだ。なんでも、10年前から住みついていた野良猫に島民がエサを与えていたところ、住み着いてしまって、気がつけば現在の数まで増加していたのだという。
いってみれば猫たちは、好意的な島民との信頼関係のもとで暮らしているのだ。
そうでなくとも離島であるため外敵が少なく、結果として温厚な猫が多いのだとか。人間が近づいても慌てず、常にマイペース。スマートフォンのカメラを向けても自然体で過ごしているのいうので、ベストショットを撮影できそうだ。
一方、同じ大分の別府・浜脇温泉にある「新玉旅館」では、旅館に暮らす40匹の猫とふれあうことができる。なかでも「2016年版 全国の宿 自慢の看板猫ランキング」で1位に輝いた看板猫の「ミルク」が、宿泊客の背中に乗ってマッサージをしてくれるおもてなしが人気とのこと。
そんなことからもわかるとおり、大分県は知る人ぞ知る「猫がおもてなしをする県」なのだ。全国的にも類を見ないだけに、猫好きならばすぐにチェックしよう。
【深島食堂】
大分県佐伯市蒲江大字蒲江浦3248番地
問合せ先:でぃーぷまりん 代表 安部達也
TEL:080-5289-2280
食事は予約制で、価格は1000円
※食事をする場所では猫とは触れ合えません。
【新玉旅館】
大分県別府市浜脇2丁目1-13
TEL 0977-22-8166
文/印南敦史+編集部
※報道用資料をもとに記事を作成しました。