学生時代は歴史の科目が苦手でも、大人になって改めて勉強したいと考えている人は少なくないでしょう。また、旅行などで歴史にまつわる名所や史跡を巡ったことで、歴史をより身近に感じられるようになったという方もおられるでしょう。
普段何気なく歩いているお江戸・東京にも、歴史の舞台となった場所はたくさんあります。そこで今回は、以前ご紹介した「江戸文化歴史検定」(通称・江戸検)の過去問題から、現在の日本橋にあった旅宿・長崎屋についての江戸クイズをお届けします。
この正解率はなんと6%! 受検者のほとんどの人が解けなかった超難問です。さっそく挑戦してみましょう。
それでは、さっそく問題です。
「江戸本石町三丁目の長崎屋は、毎年(寛政2年からは4年に1度)参府するオランダ使節の宿舎になっていて、彼らが滞在する数週間は文化交流の場ともなりました。
ところでこの長崎屋は、8代将軍吉宗の時代、ほかに重要な幕府の政策の一端をになっていましたが、それは何でしょう?」
次の4択のなかから、「これだ!」というものを選んでください。
(い)諸国産物調査
(ろ)漢訳洋書の輸入
(は)朝鮮人参の安定供給
(に)輸出銅の確保
どれが正解か、わかりましたか?
全く見当がつかない人のためのヒントとして、長崎屋についてもう少し詳しく説明しましょう。
長崎屋は、オランダ商館のカピタン一行が江戸へ参府する際の定宿となっており、滞在中は多くの人が訪れ、西洋文明と交流の場となりました。
しかし、実は長崎屋の主な事業は、江戸幕府御用達の薬種問屋。長崎出身の江原源右衛門が江戸に移り、初代長崎屋源右衛門となった後、この名前は代々襲名されることとなったのです。
気になる正解は次のページで!