岐阜県美濃市で航空機部品などの金属加工を手がける「シオン」。精巧な金属コマで「全日本製造業コマ大戦」に挑み、優勝の栄誉に輝いた町工場だ。「顧客から請け負った図面どおりに部品をきっちり仕上げるのは使命。そのうえで、社員自らが一貫して製作に携わることで、モノづくりの楽しさを味わってほしい」とは、社長の山田健氏。
かつて自身が所属した航空機製造会社で、分業化された製造現場にもの足りなさを感じた経験からの言葉であり、その想いから立ち上げたブランドが「ネイバー&クラフツマン」だ。培った技術を活かし、一般向けに感動ある商品を届けるため、企画・設計・デザイン・量産までを自社で行なう。
アルミ材を削り出して作られたキャニスター(蓋付き容器)は、カバーと本体の隙間がわずか0.025mmと高い密閉性を誇る。天面のつまみを引き上げることで空気孔が現れ、カバーがスーッと心地よく開く。カバーと内蓋の開閉はすべて片手で行なえ、その度につまみの空気孔から香りが立ち上るのも心憎い演出だ。お茶やコーヒーの味わいとともに香りでも客人をもてなせる、なんとも贅沢な逸品である。
【今日の逸品】
精密切削技術のキャニスター
ネイバー&クラフツマン
16,500円~(消費税込み)