明治7(1874)年に創業し、古くから銀座の目抜き通りに店舗を構える老舗鞄店「銀座タニザワ」。その創業者である谷澤禎三氏は「鞄」の文字を考案した人物として有名だ。当時、鞄に対する呼称のひとつだった「革包」の文字を横に並べて一文字「鞄」とし、「かばん」と読ませることを思いつき、店頭の看板にその文字を掲げていた。それが店の前を偶然通りかかられた明治天皇の目に留まり、全国に広まっていったという。
それから今日に至るまで同社は鞄作りに情熱を注ぎ続け、本革の高級鞄や総手縫いのダレスバッグなどを手がけてきた。受け継がれる確かな腕と品質で「いつかタニザワの鞄を持ちたい」と憧れるファンも多い。今回紹介するのは、そんな伝統ある同社と『サライ』のコラボレーションによって生まれた、高品質のトートバッグである。
「ナイロンに牛革を合わせることで、軽量でありながら上品で存在感のある仕上がりを実現しました。本体の両面はナイロンで覆い、ハンドルやサイドは品のある牛革を採用。裏地は表地と違う色味のナイロンを用い、開閉部にはファスナーをつけるなど、細部にまでこだわっています」と、同社の長澤 伸氏。その優れた機能性と清潔感は、毎日のお出かけの相棒にふさわしい。
【今日の逸品】
紳士の牛革トートバッグ
『サライ』×銀座タニザワ
26,460円(消費税8%込み)