令和最初のお盆休みは最大9連休となっています。いつもより長めの旅行計画を立てている方も多いかもしれませんね。株式会社エイチ・アイ・エス(以下H.I.S.)が、夏休み(2019年7月13日~9月30日)の予約状況から、国内旅行の予約動向を踏まえ、国内旅行の人気ランキングをまとめました。国内ではどこに人が集まるのでしょうか。早速見ていきましょう。
■夏休み 国内旅行予約旅行先ランキング
国内旅行予約旅行先ランキングは下記のような結果が出てきました。
国内旅行総合予約ランキングにおける人気旅行先は、H.I.S.が国内旅行予約動向調査を開始した2014年から今年も含めて6年連続で沖縄が堂々の1位となりました。夏のレジャーシーズンの沖縄は、特にファミリー層からの支持が高く、ジェットスター・ジャパン航空が3月30日より成田空港から、7月3日には関西空港から「みやこ下地島空港」へ新規就航したこともあり、沖縄の離島への人気も高まっています。
2位の北海道は、朝のドラマの舞台になっていることもあり、十勝・帯広といった道東に注目が集まっています。毎年8月13日に開催される北海道最大級の「勝毎花火大会」は、十勝川の河川敷を舞台に繰り広げられる花火と音楽のショーとして注目です。
3位の九州は、長崎・ハウステンボス行きのツアーが人気を牽引しています。注目のイベントとしては、7月13日から9月23日まで開催するジブリの魅力が詰まった「鈴木敏夫とジブリ展」、9月21日の西日本最大級「九州一花火大会」があげられます。九州一花火大会は、打上総数22,000発で、世界トップレベルの15組の有名花火師たちが匠の技を競う品評会であり、予選が行われる7月・8月より多くの人がすでに旅行の予約を入れているようです。
鉄道を利用した人気予約ランキングにおいては、昨年5位から大幅に順位をあげて大阪が1位となりました。テーマパークの人気と共に、昨年の大阪府北部地震からの回復や訪日外国人旅行者向け宿泊施設の多様化により、宿泊施設の宿泊単価が下がったことも、大阪・京都といった関西地区への旅行人気を押し上げる要因になったと考えられます。
そして、2020年に東京オリンピック・パラリンピックを控える東京地区が3位にランクインしました。「上野動物園」で2017年6月12日に誕生したジャイアントパンダのメス「シャンシャン」は、中国への返還期限が2020年12月31日まで延長されたこともあり、パンダフィーバーの現場としても注目のスポットです。
■夏休み 人気アクティビティランキング
夏休みに楽しみたいアクティビティについてのランキングも出ています(※アクティビティジャパン調べ) 。結果は下記になります。
総合人気ランキングでも1位の沖縄ですが、アクティビティランキングでも、沖縄がほぼ独占しています。3~5名前後のファミリー層の予約が多く、定番のシュノーケリング、体験ダイビングSUP(スタンドアップパドルボード)など、幼児も一緒に参加できるプランが人気上位となりました。
また、群馬県・水上(利根川)は、世界レベルの激流を体験できるラフティングポイントとして、関東圏から日帰りができるエリアとして人気が高まっています。
いずれのアクティビティも夏だからこそ楽しめるマリンスポーツ関連に人気が集中しています。
■国内バスツアー予約商品ランキング(首都圏・関西 発着)
首都圏・関西発着のバスツアーランキングも出ています。結果は下記です。
首都圏、関西発ともに宿泊バスツアーでは夏の風物詩である「花火」や「星空観賞」のツアーの人気がみられました。
上位を占めた 長野県では、雲海スポットの「SORAテラス」で天候の条件が揃えば絨毯のような雲海が望めることができ、他にも名水百選にも選ばれた透明感あふれる湧き水の川でのクリアボート体験など、清涼感溢れる環境で絶景を楽しめる行き先に人気が集まりました。
また、バスツアーの主流の楽しみ方の一つであるフルーツ狩りは、夏に食べ頃を迎える、ぶどう・とうもろこし・プラム・桃のプランが人気です。
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夏だからこそ味わえる、日本各地の自然・食・文化に触れ、夏の思い出の一コマを増やしていきたいですね。
<2019年夏休み 国内旅行予約動向>
調査対象出発日:2019年7月13日~9月30日
調査対象予約時期:2019年6月18日時点
国内旅行調査対象:H.I.S.国内ツアー・航空券・バスツアー、㈱アクティビティジャパン