暦の上でまもなく立春にあたりますが、まだまだ冬本番の日が続きます。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
日々の生活習慣の見直しだけではなく、実際になにかの症状でお困りの場合に漢方クリニックで治療してもらいたい場合、どうすればよいのか、どのような治療をしてもらえるのかといったよくある疑問について、実際に漢方クリニックに行くことをイメージしながらお答えしていきたいと思います。
前回は漢方医から漢方処方してもらう流れをみてきましたが、今回は第4回目で、実際に処方してもらった漢方薬を飲む段階です。初診ということもあり漢方薬を2週間分処方していただきました。
実際のところ、漢方薬を飲み始めるのには抵抗があります。苦くないのでしょうか? 慶應義塾大学教授の渡辺賢治先生にお聞きしました。
「そうですね。中には苦いものや独特の風味のものもありますが、漢方薬の種類によって味は異なります。粉末が苦手という方のために、丸薬もありますので、主治医にその旨を伝えれば、対応できる漢方であれば丸薬で処方してもらえます。
漢方薬に副作用はありますか?
「西洋薬と比較すると少ないとは言われていますが、漢方薬にも副作用はあります。いつもと違う異常を感じたら服用を中止し、すぐに主治医にご相談ください。
処方してもらった漢方薬はどのように飲めば良いのでしょうか?
「それは処方してもらった漢方薬の種類によって異なります。前回ご紹介した2つの種類のうち、煎剤であれば、通常は生薬を600mlのお水と共に専用のやかんに入れて、40~50分程度煮詰めて液体を1/2程度まで減らし、それを1日3回に分けて飲むということをします。薬局によっては、煎じる作業を薬局で代行して1回分ずつ真空パックに入れて送ってくれるところもありますが手数料が追加でかかります。一方エキス剤は、1日に2~3回、食間や食前にお湯に溶かす、もしくはお水でそのまま服用します。