英語を学んでいると、中学校で習ったようなごく基本的な単語でも、使い方しだいで、驚くほど表情が変わることに気づきます。“at” や “on” や “in” などの簡単な前置詞を使うだけで、意味がグッと広がって、シンプルなことばの奥深さに驚かされることがあります。
今回は、そんな中から “I’m in.” をご紹介しましょう。

“I’m in.”の意味は?
“I’m in.” を直訳すると、“in” は、(〜の中に)ですが、会話ではこの意味から少し広がって……
正解は……
「参加するよ」「やるよ」「賛成!」
という意味になります。
誘いや提案に対して、“Yes” よりもカジュアルで、ちょっとワクワクするような、前向きなニュアンスがあります。
『プログレッシブ英和中辞典』(小学館)には、「〈活動など〉に加わって …に従事[参加]して,〈組織など〉の一員として」と書かれています。なお、会話表現として “You’re in.”(仲間だ/加わっている) という用例も載っています。
たとえば、
1.
A: “Want to join us? ”(参加する?)
B: “I’m in! ”(うん、やる!/参加するよ。)
2. “We’re in for the project.”
(私たちはそのプロジェクトに参加します。)
このように、“be in” は、カジュアルな場面で使われますが、ただ「参加する」だけでなく、「ちゃんと関わりたい」という前向きな気持ちが含まれる表現です。

「参加します!」は英語でどう言う?
“I’m in.” は「参加する」「やる!」という意味ですが、ほかに、どんな言い方があるでしょうか?
ここでは、会話でよく使われる「参加する」の表現を3つご紹介しましょう。
1. “join”(加わる・一緒にする)
グループや人、活動の中に入る感覚です。
1.“Can I join you?”
(加わっていい?)
2.“She joined the club last year.”
(彼女は去年、そのクラブに入りました。)
2. “attend”(出席する)
集まり・授業・会議などに使います。少しフォーマルですが、日常でもよく使われます。「行って、出席する」感覚です。
1. “ I attended the meeting yesterday.”
(私は昨日、その会議に出席しました。)
2. “She will attend the class tomorrow.”
(彼女は明日、その授業に出ます。)
3. “go for it”(やってみる・挑戦する)
「参加する」よりも、「やってみなよ」「挑戦して!」と、背中を押すような表現です。
1. “You want to try? Go for it!”
(やってみたいの? やってみて!)
2. “He was nervous, but he went for it.”
(彼は緊張していたけど、思い切ってやってみました。)
このほかにも、“take part (in) ”や “participate (in) ”など、少しフォーマルで、仕事や学校、説明文向きの言い方もあります。
ひと口に「参加する」と言っても、状況によって言い方が変化します。ぜひ使ってみてください。
「ちょっと考えてみます」の英語は?
では、
「参加したいけれど、まだ予定がわからない」
「少し考えたい」
こんなとき、英語ではどう言えばいいのでしょうか?
日本語と同じように、英語にも
「たぶん参加します」「少し考えます」
という言い方が、たくさんあります。
たとえば:
“I’ll think about it.”
(少し考えますね。)
“I might be joining in.”
(参加するかもしれません。)
“I’m not sure yet.”
(まだわかりません。)
“Let me get back to you.”
(また連絡しますね。)
などと言うことができます。
ただ、日本語とのちがいは、「あいまいさの使い方」にあるように思います。
日本語では、相手を傷つけないために、やんわりと断る場合がありますが、英語では、これらの言い方は、実際に「検討しています」というサインとして使われることが多いです。
そして、参加しないと決めている場合は、
“I’m out this time. ”
(今回は参加できません。)
“I can’t make it.”
(都合がつきません。/行けません。)
のように、比較的はっきり伝えるのが一般的です。

最後に
もともと “in” は、
“in the room, in the mountains, in the universe” のように、
「空間の中に身を置く」ことばです。
けれどそこから、場所だけでなく、
“in love”(恋の中にいる)
“in trouble”(困難の中にいる)
“in silence”(沈黙の中にいる)
“in progress”(時間の流れの中にある)
などのように、気持ちや状況の中にいる感覚を表すようにもなりました。
ジュリー・アンドリュース主演の映画『メリー・ポピンズ』に、“A Spoonful of Sugar” という歌があります。その歌が始まる前のセリフを紹介しましょう。
“In every job that must be done, there is an element of fun.”
(どんな仕事の中にも、楽しさがちょっぴり隠れている。)
“in”からはじまるこの一節は、どんな仕事や状況であっても、 “I’m in.” の持つ前向きなワクワク感へと、つながっているように感じます。
次回もお楽しみに。
●執筆/池上カノ

日々の暮らしやアートなどをトピックとして取り上げ、 対話やコンテンツに重点をおく英語学習を提案。『英語教室』主宰。 その他、他言語を通して、それぞれが自分と出会っていく楽しさや喜びを体感できるワークショップやイベントを多数企画。
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●構成/京都メディアライン・https://kyotomedialine.com











