熱情の巨匠 魂の名画と過ごす12か月

毎年好評をいただいている、『サライ』の特製カレンダー。発売中のサライ12月号付録に付いている2026年版は、ゴッホが描いた12作品で1年を彩ります。ゴッホの作品で構成したカレンダーを是非ご愛用ください。

中身を一部ご紹介

1月『夜のカフェ・テラス』

油彩・カンヴァス、80.7×65.3cm、1888年。
ゴッホは、南仏アルルに移り住んだ1888年2月から翌年5月にかけての僅か1年ほどの間に、よく知られる数々の傑作を描き出した。アルル中心の広場に面したカフェを描いた本作もそのひとつ。クレラー=ミュラー美術館蔵

7月『ひまわり』

油彩・カンヴァス、92.1×73cm、1888年。
ゴッホといえば「ひまわり」というほどに、日本では認知度が高い作品。これはアルル時代に描かれた7点のうちのひとつ。アルルでの「ひまわり」はいずれも平面的で装飾性が高いのが特徴だ。ロンドン ナショナル・ギャラリー蔵

フィンセント・ファン・ゴッホ、その生涯と作品

ゴッホが画家として本格的に活動した期間は10年足らず。さらには、よく知られる“ゴッホ”を象徴する特徴的な作品のほとんどが、晩年の僅か3年ほどの短い間に描かれたものだった。

「勝利者」を意味するフィンセントと名付けられたゴッホがオランダ南部に生まれたのは1853年。少年の頃より絵を描くことが好きだったという彼はしかし、その一本気な性格故に父親や周囲との軋轢が絶えず、何をやってもうまく行くことのない不遇なる青年期を過ごすことに。
 
やがて、27歳で画家になる決心をしたゴッホは、6年後に弟テオを頼ってパリに向かう。ここで印象派の画家たちと親交を結ぶとともに、彼らを通じて日本の浮世絵に出会い、明快な色彩と大胆な構図に多大なる影響を受けるのだった。こうして、印象派や浮世絵から学んだ色彩表現は、移り住んだ光溢れる南仏アルルで開花。
 
画家の代名詞でもある『ひまわり』や『跳ね橋』『夜のカフェ・テラス』など、よく知られる作品が次々と誕生。充実期を迎えるのだが、好事魔多し。ゴーギャンとの確執を機に精神に異常をきたし、所謂「耳切り事件」の後にサン・レミの療養所に入院。『星月夜』などの名作を描くも翌年、拳銃自殺を図り、37年という短くも激しい生涯を閉じたのだった。

サライ12月号の表紙はこちら

サライ12月号大特集は『奈良 5つの歩き方』
特別付録『2026年「サライ」オリジナル「ゴッホ・カレンダー」』

 

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