大きなゆで鍋を使わず、フライパンひとつでつくるワンパンパスタ。実はイタリアで昔から伝わる、伝統のレシピだ。今回は、現地を巡って本場のイタリア料理を発信しているファビオさんに、そのつくり方を教わった。

ワンパンパスタの原点

パスタ エ パターテ(じゃがいものパスタ)
野菜スープの中でパスタを煮込む、南イタリアの家庭料理。とろっとしたじゃがいもと野菜の甘みでほっとする味わいで、驚くほどあとを引く。

「ソースの旨みをパスタが余すことなく吸う、理にかなったレシピです」

ゆでから味付けまで、フライパンひとつで済ませるワンパンパスタは、イタリアの暮らしの知恵から生まれたと教えてくれたのは、イタリア料理人のファビオさん。

「現地では、余った野菜とパスタをひとつの鍋に入れてグツグツ煮るのです。食材を無駄なく使いきる知恵の結晶ですね」
 
その原点ともいえるのがじゃがいもごと野菜のスープで煮込む“パスタ エ パターテ”。煮汁はゆで汁でありソースにもなるので、塩でしっかり味を決めるのがコツ。ゴルゴンゾーラのペンネも、イタリア・プーリア州で生まれた“暗殺者のパスタ”もフライパンひとつでつくれてしまう。
 
手軽さ重視のレシピと思われがちだが、イタリアを身近に感じる、理にかなったレシピなのだ。

材料(1〜2人分)

パスタ(パスタミスタ*)……80g
じゃがいも……100g
玉ねぎ、セロリ、にんじん……各40g
にんにく(つぶす)…… 片
トマトペースト……3g(小さじ1弱)
オリーブ油……適量
塩……4g(小さじ1)
水……500ml
パルメザンチーズ(すりおろす)……10g
黒胡椒……適量

それぞれの野菜をベストな食感に仕上げるため、固い野菜は細かく、火の通りの早いじゃがいもは大きめに切る。

*パスタミスタ

形や大きさの違うパスタが合わさったもの。好みのショートパスタやロングパスタを3〜4cmずつ折りながら加えても。

つくり方

1.下ごしらえをする

じゃがいもは1cmの角切り、玉ねぎとセロリはみじん切り、にんじんは皮つきのままみじん切りにする。

2.フライパンで野菜を炒める

フライパンにオリーブ油30g(大さじ2)とにんにくを入れ中火で熱し、ふつふつとして香りがたったら、玉ねぎ、セロリ、にんじん、塩を加えて炒める。

※玉ねぎ、セロリ、にんじんなど香味野菜を炒めたものがソフリット。イタリアでは“だし”のように使う、旨みの素。

塩はきっちり加えること

野菜の水分がとんでカリカリになったらじゃがいもを加え、軽く炒める。

3.パスタを加えて煮る

トマトペーストと水を加え、

沸いたらパスタを入れる。

蓋をし、袋の表示時間通り煮る。

※直接パスタをスープの中に加え、野菜の旨みを吸わせる。

4.チーズを混ぜ合わせる

蓋をはずし、汁けが残っていたら煮詰めてとろっとした状態にする。火を止め、パルメザンチーズを加えて手早く混ぜる。器に盛って黒胡椒をふり、オリーブ油適量を回しかける。

※じゃがいもがほどよく煮くずれて、とろっとした状態がベスト。

教える人 ファビオさん

YouTubeチャンネルでパスタや肉料理のレシピを発信するイタリア料理人。丁寧な教え方と優しい語りで登録者数が100万人を超える人気。
サライ10月号特集は『「家パスタ」の(新)ルール』

取材・文/石出和香子 撮影/木村 拓

 

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