写真・文/矢崎海里
これからの季節に旬を迎える春菊。
すき焼きなどの鍋料理のほか、ごま和えなどが定番ですが、実は和食以外の味付けとも相性抜群!
今回は中華風と洋風の味付けで楽しむ、春菊のレシピをご紹介します。
生だと量が多く見える春菊ですが、加熱するとかさが減って、栄養もしっかり摂れますよ。
レンジで作る 春菊と豚肉のガーリックオイル蒸し
【材料】(1人分)
春菊 1/2束
豚ロースうすぎり肉 5枚
にんにく 1かけ
★酒 大さじ1/2
★オリーブオイル 大さじ1/2
★白だし 大さじ1/2
【作り方】
1.春菊は3cm幅に切る。にんにくは輪切りにする。
2.耐熱容器に春菊を入れ、上に豚ロースうすぎり肉を広げてのせる。にんにくを散らして★の調味料を回しかける。
3.ふんわりラップをして、600Wの電子レンジで3分加熱したら完成。
春菊の苦みを楽しめて、電子レンジのみで調理できるオイル蒸しレシピです。
にんにくとオリーブオイルを合わせ、白だしで和風の味付けにしています。
味付けをごまだれやポン酢にしてもおいしく食べられます。
春菊は緑黄色野菜に分類されて、ビタミンAが多く含まれています。
そのほかビタミンKやビタミンEなど、あぶらと相性のいいビタミンを多く含んでいるので、オイル蒸しや炒め物などの調理法がおすすめです。
食塩相当量:1.3g
春菊の春巻き
【材料】(1人分)
春菊 1/3束
鶏ひき肉 50g
春雨 10g
おろし生姜 小さじ1/2
★オイスターソース 小さじ1
★鶏がらスープの素 小さじ1/4
ごま油 小さじ1
春巻きの皮 2枚
揚げ油 適量
【作り方】
1.春菊は3cm幅に切る。春雨は水で軽く戻す。春巻きの皮は対角線上で半分に切って三角の形にする。
2.フライパンにごま油を熱し、鶏ひき肉とおろし生姜を入れてほぐしながら炒める。
3.ひき肉に火が通ったら春菊と春雨を入れて、しんなりするまで炒めたら★の調味料で味付けし、火を止める。バットに移して冷ましておく。
4.春巻きの皮の長辺を手前にし、冷ました3の1/4の量を乗せる。両端を折りたたんで手前から巻き、巻き終わりに水で溶いた小麦粉(分量外)をつけて止める。
5.170度の揚げ油で両面きつね色になるまで揚げて、油を切って完成。
春菊、鶏ひき肉、春雨とシンプルな材料で作る春巻きのレシピです。
具材に味をつけているので、何もつけずに食べられます。
春菊を炒める際に水分が出てくるので、春雨は完全には戻さず、春菊の水分を吸わせながら一緒に炒めるのがポイントです。
春巻きを巻く際は、空気が入らないようしっかり巻くことで、揚げている間に崩れる心配がなくなります。
春巻きの皮にも塩気があるため、今回は半分に切って使用しています。
小さめですが、1食分で4本食べられてボリュームは満点です。
春菊は野菜の中では比較的カルシウムを多く含んでいるのも特徴です。
不足しがちなミネラルなので、乳製品や魚などと合わせて、野菜からも補うのがおすすめです。
食塩相当量:1.3g
* * *
旬の春菊の葉は柔らかく、サラダなど生でも食べられます。
今回紹介したレシピ以外にも天ぷらやあえ物などもおすすめです。
文/矢崎海里(やざき・かいり)
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。