結婚式当日、一番初めにゲストをお出迎えする「結婚式の顔」である受付係。受付係は事前準備をする必要は特にありませんが、早い時間に集合したり、ゲストへの対応をしたり、何かと負担のかかる役割です。

今の時代は、結婚式の準備や結婚式関連でお世話になった方へ渡すお礼に関しても、新郎新婦が主導して準備することがほとんど。しかし、可能であれば新郎新婦に任せきりにするのではなく、お礼をする相手に失礼のないよう、新郎新婦と共に事前に確認しておくことができれば、親としても安心できます。

本記事では、結婚式の受付係を引き受けて頂いた方へのお礼方法や相場、受付係を頼む知人がいない場合の対処法をご紹介します。

目次
結婚式の受付が担う役割とは?
結婚式の受付係へのお礼方法
受付係へのおすすめのお礼の品
受付を頼む知人がいない場合はどうする
最後に

結婚式の受付係が担う役割とは?

「結婚式の受付係」と聞くと、「受付時に記名やご祝儀のやり取りをする役割」というイメージが強い方が多いのではないでしょうか? 結婚式の受付係は、上記以外にも役目が存在します。

主な役割は、

・来場の感謝を伝える
・事前に新郎新婦から指定された人に「お車代」や「お礼」を渡す
・ゲストから集まったご祝儀を、受付終了後に両親などの指定された人に託す
・ゲストから会場の場所に関して質問を受けた際、口頭で案内する など

受付係は本来ゲストですが、受付の対応する際は「主催者側の人」として、役目をこなします。受付係には「誰にでも礼儀正しく接することができる人」、「明るい人」、「臨機応変な対応ができる人」などを選ぶと安心して受付を任せることができます。

受付係には、職場の同僚や先輩、後輩、親族や友人に依頼することが多いようです。子連れや遠方に住んでいる方に受付を頼むと、相手の負担を増やしてしまうことになるので、避けた方が良いでしょう。

ここでは、受付係へのお礼方法や相場、おすすめの品や受付係を頼む知人がいないケースをご紹介します。

結婚式の受付係へのお礼方法

受付を依頼する知人たちと、普段慣れ親しんだ関係でも、お礼をなおざりにしてしまうと今後の関係性にひびが入ることになるかもしれません。受付係を快く引き受けてくれた方には、誠意を持ってきちんとお礼を伝えましょう。

結婚式での受付係へのお礼方法は、

・現金
・品物

のどちらかのスタイルで行なわれることがほとんど。最近は「現金よりも、感謝の気持ちが伝わりそうなプレゼントを贈りたい」という理由から、相手に喜んでもらえそうなプレゼントを選ばれる方が多い印象です。

お礼を準備する際に、「お礼として、いくらくらいのものを渡せばいいのか?」「どのタイミングで渡すべきか?」など、疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。ここでは、受付係へのお礼の相場や渡すタイミングなど、お礼をする際のマナーをご紹介します。

お礼の相場

「現金」の場合でも「プレゼント」の場合でも、一般的なお礼の相場は「3000円から5000円程度」のことが多いようです。

現金でお礼を渡すなら、金額は割り切れる偶数ではなく、奇数の金額を準備するのがふさわしいとされています。「半端な金額」にならないよう気を付けて、お札は新札に変えておき、ポチ袋に入れて渡すのがマナーです。

どのような形でお礼をするにせよ、あまり節約に走ると、せっかく受付を担当してくれた知人から良く思われない恐れもあります。結婚式にかかるお金を節約したいからといって、お礼の部分を削るのは避けた方が良いでしょう。

お礼を渡すタイミング

受付担当者へのお礼は、基本的には結婚式当日に両家の両親から渡します。当日は、新郎新婦は挙式リハーサルや支度など何かと準備で忙しいため、新郎新婦の多くは両親に頼まれる印象です。

当日、お礼を渡すタイミングとしては、受付がはじまる前に渡すのが理想的。「今日一日、よろしくお願いします」という感謝を込めて渡します。

また、挙式当日に両親からお礼を渡すパターンではなく、後日に新郎新婦から直々にお礼をすることもあります。その場合、新婚旅行のお土産を渡したり、食事に招待するなどの形でお礼をするケースが多いようです。

ただし、そのような場合、挙式当日からお礼を渡すまでに時間が空いてしまいます。そうなれば、受付をした知人からは「何も受付のお礼がないのかな?」とモヤモヤさせてしまう可能性も。そうならないためにも、結婚式当日にきちんとお礼を伝えた上で、今後のお礼の段取りを伝えておきましょう。そうすることで、お互いが不快な思いをせずに済みます。

受付係へのおすすめのお礼の品

結婚式の受付担当者へ品物でお礼する場合、

・場所を取らないもの
・誰にでも喜ばれるもの

の二点を基準に選ばれることが多いようです。相手が喜んでくれそうなものを選びましょう。具体的なお礼の品物を以下にご紹介します。

名前入りグッズ

見るたびに結婚式を思い出せるようなプレゼントも人気があります。女性にはイニシャル入りのハンカチやミラー、男性にはタブレットケースやペンなど、「自分ではなかなか選ばないけれど、特別感があり、もらうと嬉しいもの」がポイントです。

スイーツやお茶のセット

普段の生活では買わないような、高級感のあるチョコレートや見た目の美しいクッキー、おしゃれなデザインの紅茶やコーヒーなども結婚式にふさわしい華やかなギフトといえるでしょう。

気温が高い季節の結婚式であれば、溶けやすいチョコレートを使用したスイーツは避けるなど、配慮が必要です。

ギフトカード

「誰にでも喜ばれて、持ち帰りの際にもかさばらないプレゼント」と言えば、 ネットショッピングやコーヒーショップの「ギフトカード」や「商品券」が人気が高い傾向にあります。相手の好みが分かりにくい時や、男性の受付係にもおすすめのギフトです。

美容関連のプレゼント

受付係が女性であれば、ヘアブラシや化粧品など美容関係のプレゼントを選ばれる方も多いようです。特別な時に使用するようなパックや、デパートで取り扱われているコスメなども喜ばれるでしょう。

リラクゼーションサロンのエステ券など、体験型のチケットをプレゼントするのも特別感が演出できます。

受付係を頼む知人がいない時はどうする

残念ながら、「周りに結婚式の受付を頼める人がいない」というケースもあります。しかしそれは必ずしも、親しい知人がいないという訳ではないことが多いようです。

親しい友人はいるけれど、全員が遠方から結婚式に参加する場合や、子ども連れ、妊娠中などの理由で頼める人がいない場合は、親戚に頼みます。

親族は親族紹介や親族集合写真など、何かと役目があるケースが多いので、本来は避けたいところ。しかし、どうしても頼める人がいない場合は、親戚にお願いしてみましょう。

とはいえ、親戚の中にも頼める人がいないこともあるかもしれません。そんな時は、「結婚式代理出席サービス」を行なっている会社の利用を検討するのも一つです。このサービスは本来、何らかの事情で自分側のゲストがいない・極端に少ない場合に、結婚式の出席を依頼するサービス。そこにオプションで「受付係」を追加できる会社もあるようです。

最後に

結婚式の主役は新郎新婦ですが、両親も陰ながらサポートしなければいけないことは沢山あります。当日になってあれこれ焦らないためにも、受付係へのお礼に限らず、事前に親子間で打ち合わせしておくことは大切です。

受付係をしてくれた知人に対してきちんとお礼をすることで、今後もこれまで以上に気持ちの良い付き合いが続きます。そのためにも、親としてお礼の段取りは気にかけておくことをお勧めします。

監修/トップウエディング https://top-wedding.jp/

構成・執筆/吉川沙織(京都メディアライン)
https://kyotomedialine.com FB

 

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