優美な姿を見せる一刀彫の雛人形
平安末期を起源とする奈良一刀彫りは、一刀で彫ったかのような大胆な造形が魅力。そこに緻密な極彩の彩色が加わり作品を引き立てる。
当初は祭礼で使われていた一刀彫だが、江戸期になると節句人形や鑑賞用にも作られるようになり、大衆的な美術工芸として親しまれるようになった。ここでご紹介する節句の立雛もそんな系譜をもつ作品だ。大切な家族への贈り物としても、喜ばれる工芸品である。
【今日の逸品】
奈良一刀彫人形 立雛6号(神泉作)
誠美堂
147,400円(消費税込み)