平安末期を起源とする奈良一刀彫りは、一刀で彫ったかのような大胆な造形が魅力。そこに緻密な極彩の彩色が加わり作品を引き立てる。
当初は祭礼で使われていた一刀彫だが、江戸期になると節句人形や鑑賞用にも作られるようになり、大衆的な美術工芸として親しまれるようになった。ここでご紹介する兜作品もそんな系譜をもつ作品だ。大切な家族への贈り物としても、喜ばれる工芸品である。
金箔に彩られた迫力の鍬形に、大胆な彫りが圧倒的な存在感。収納する桐箱と袱紗がそのまま飾り棚になる。
【今日の逸品】
奈良一刀彫人形 兜(神泉作)
誠美堂
151,800円（消費税込み）
サライ最新号
2024年
12月号
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