サライ世代にとっての旅のパターンといえば、夫婦旅、ひとり旅、仲間との旅などいろいろあるだろうが、「孫との旅」いわゆる「孫旅」というパターンもあるだろう。そうでなくても、3世代いっしょに旅行に出かけるというケースは少なくないはずだ。
そんな時、気になるのが孫世代の旅行についての意識だろう。いったい彼ら/彼女らは、旅行先に何を求めているのだろうか?
オンライン宿泊予約サイトのBooking.com(ブッキング・ドットコム)が、興味深い調査結果を発表した。「日本と世界の子どもたちは、家族旅行になにを望んでいるか」というものだ。(日本人回答者は2317名、データ集計期間は2016年6月3日~8月29日)
その結果をみると、意外なニーズが浮かびあがる。
まずは日本の5~11歳の子供たちが「旅行に欠かせないもの」としてあげたもののトップ5は、
1位:地元ではできないアクティビティ(73%)
2位:普段あまり食べてはいけないとされているものを食べられること(63%)
3位:プール/ウォータースライダー(51%)
4位:自宅のマイルームよりも大きい部屋(50%)
5位:ビーチや海の近くに泊まること(44%)
であった。以下、「夜のアクティビティ(夜更かしできる)」(42%)、「飛び跳ねるのに最適なベッド」(40%)、「遅くに朝食を食べられること」(21%)、「おもしろいジョークを言うスタッフがいること」(18%)、「アイスクリーム食べ放題」(17%)という順番となる。
これが、12~15歳になると、
1位:Wi-Fi/高速インターネット(77%)
2位:たくさんのアクティビティ(例:ウォータースポーツ等)(46%)
3位:プール(45%)
4位:遅めの朝食(43%)
5位:ビーチや海の近くに泊まること(36%)
となり、以下、「SNSで目立ちそうな写真を撮ることができる」(31%)、「夜のアクティビティ(夜更かしできる)」(24%)、「両親不在で遊べる機会があること」(19%)、「両親や兄弟と違う部屋に泊まること」(14%)、「友だちづくりの機会」(12%)と続く。
プールが上位にくるのは、両世代とも同じだが、上の世代の子たちにとってはインターネットに接続して、SNSで写真をシェアできることが必須条件になっているということで、なんとも時代を感じさせる結果である。
孫旅や家族旅行の滞在先を選ぶ際には、ぜひとも参考にしてほしい。
【参考リンク】
※ 日本と世界の子供達を対象とした家族旅行に関する調査結果を発表 – ブッキング・ドットコム
文/印南敦史