東京・目黒にある目黒雅叙園では、園内にある有形文化財「百段階段」にて、「神の手●ニッポン展Ⅱ」が開催されている。(~12月25日まで)
公開されているのは、日本のものづくりスピリッツを受け継ぎつつ、そこに現代のセンスを織り込んで意欲的に創作活動を行ってきたアーティストたちの作品。まるで神の手によって創られたかのような、高度な技術に裏打ちされた作品群である。
水引工芸、エッグアート、立体間取りアート、ペーパーアート、レザーアートなど、どれも「本当に人が作ったものなのか?」と驚かされ、魅了させられる、まさに「神の手作品」だ。
展示の目的は、卓越した技を通じ、日本人ならではの手先の器用さや感性の豊かさ、探求有心や真摯さに改めて気づこうというもの。日本人としての誇り、元気、勇気、感動を得ることのできる企画だといえる。
同展の第1回目に出展した神の手●アーティストたちによる代表作の展示コーナーも用意されているため、あわせて観賞できるのもうれしい。もちろん目黒雅叙園の「百段階段」の豪華絢爛な空間も、一見の価値がある。
【神の手●ニッポン展Ⅱ】
■会期/開催中~12月25日(日)
■会場/目黒雅叙園 東京都指定有形文化財「百段階段」
■住所/東京都目黒区下目黒1-8-1
■開館時間/10:00~18:00 (最終入館17:30)
■入場料/当日:1200円、前売:1000円、学生:600円(要学生証提示)、小学生以下無料
http://www.megurogajoen.co.jp/event/kaminotenippon-2016/
なお2017年1月2日(月・振休)~1月9日(月・祝)には、大阪・あべのハルカス近鉄本店ウイング館8階<近鉄アート館>でも開催される。
文/印南敦史