麹を使ったバゲットや薪窯で焼く食パンなど、今食べたいパンは、豊かな旨みが広がる、力強い味わい。名店の逸品を紹介します。

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粉とバターが互いの風味を引き立て合うクロワッサン300円。生地の層や色からもおいしさが伝わる。

国産小麦を毎日挽いて香りと旨みを生んでます

大阪の人気ベーカリー『パンデュース』にグランシェフとして20年勤めた米山雅彦さんが、2024年12月、神戸市・六甲の閑静な住宅地に開いた『パン・カリテ』。小麦の香りと自然な風味を最大限に活かすために、よく知る業者の国産小麦100%の粉を使い、自ら粉の配合も監修。有機や自然栽培にこだわる生産者から直接玄麦を調達して石臼で挽いた自家製粉も使用している。

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長年の経験をベースに毎日の食卓の糧となるパンに注力する米山シェフ。営業中も厨房に立ち、焼きたてを提供。

見た目や具材の華やかさよりもシンプルで長く愛されるパンを目指し、ラインナップは30〜40種類。製造の全工程をひとりでこなすために営業は週3日に絞り、小規模だからできる手間を惜しまない職人仕事を貫いている。

「クロワッサンは、かみごたえと香りとの一体感を重視していて、パンにもパイにもなりすぎない微妙なラインを狙っています」

小麦粉は、北海道・十勝産2種類と、バターと相性のいい粗挽きした自家製粉の全粒粉を使い、発酵バターを練り込んだ生地に焦がしバターを重ね、華やかな香りを引き出している。口に運ぶと外皮はパリッと割れ、中はしっとり。味わいの厚みはあるが重さやくどさはなく、残る余韻が心地よい。

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クロワッサンには米山さんが小麦の種類や配合を監修した国産小麦粉の「hinna」を使用。
成形、焼成する前日にセラミック製の石臼で玄麦を挽き、パンによって挽き方の大きさを調整している。

●パン・カリテ
住所:兵庫県神戸市灘区篠原本町3-8-23 
電話:070・9066・4606 
営業時間:10時〜13時30分、14時30分〜18時(全日売り切れ次第閉店) 
定休日:日曜〜水曜 
交通アクセス:阪急神戸線六甲駅より徒歩約10分

取材・文/西村晶子 撮影/内藤貞保

※この記事は『サライ』本誌2026年3月号より転載しました。

3月号大特集は『ジャパニーズウイスキーを極める』

 

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