国内外から注目される、『CRAFT SAKE WEEK 2026』が六本木ヒルズアリーナで開催中です。このイベントは元日本代表サッカー選手・中田英寿さんが代表を務める『JAPAN CRAFT SAKE COMPANY』が手掛けており、2016年の初開催以来、延べ125万人以上を動員してきました。10年目の今年は、過去最大規模となる全130蔵と飲食店20軒が出展。このイベントの見どころを紹介します。

会場である六本木ヒルズアリーナの様子。

全国450の酒蔵を訪ねた中田英寿さんがオーガナイザー

ここ数年、世界的に日本食の人気が高まり日本酒が注目されるように。2025年の日本酒輸出総額は約459億円と過去最高(日本酒造組合中央会調べ)をマーク。その背景には、技術向上による高品質化、ブランディングの成功、円安などのほか、土地の歴史や文化を反映した物語性、酒蔵ごとの個性を楽しむことなども含め“文化”として広がっていることがあります。

そんな日本酒を中心とした、日本食文化の祭典が、CRAFT SAKE WEEK 2026。オーガナイザーである中田英寿さんは、全国450以上の蔵を訪問。厳選した酒蔵と、日本の超有名レストランが集結しています。ちなみに日本は、世界でもトップクラスのミシュランの星の獲得数を誇っています。

オーガナイザーの中田英寿さん。「日本文化のアップデート100年後も『本物』を残すための戦略」というテーマのもと、中田さんがホスト役になり、連日登壇する食や日本文化の専門家とのトークセッションを行う。

130参加する日本酒の酒蔵は、日替わりのテーマに沿って登場します。例えば4月26日のテーマ「至高が集う、CRAFT SAKE WEEK ザ・レジェンドの日」には、『伯楽星』の新澤醸造店(宮城県)、『満寿泉』の桝田酒造店(富山県)、『雪の茅舎』の齋彌酒造店(秋田県)、『作』の清水清三郎商店(三重県)といった人気酒蔵がズラリ。公式サイトでテーマを確認し、気になる日に行けば、今の気分にフィットする最高の一杯と出会えるはずです。

取材当日の日本酒ブースの様子。『渡舟』の府中誉(茨城県)、『人気一』の人気酒造(福島県)、『出羽鶴』の秋田清酒(秋田県)、『水芭蕉』の永井酒造(群馬県)ほか。

ブースのみならず、会場には酒瓶を持ったスタッフが回っており、どれを飲めばいいか迷ってしまう……その時、『南部美人』の 5代目蔵元・久慈浩介さんが海外メディアの取材を受けていました。国内外で今、人気なのは意欲作の『シンなんぶびじん』なのだとか。上品な香りと軽快な飲み口で、20〜30代を中心にファンを増やしていると話しています。

久慈さんは、東京農大醸造学科に在学中、発酵のスペシャリスト・小泉武夫教授の指導で日本酒を造った経験を持つ。卒業後に家業に入り、現在に至る。

お酒を飲んだら一服したくなる…会場には特設喫煙ブース『Ploom LOUNGE』が

『シンなんぶびじん』を一口含むと、柑橘系の酸味に草原を思わせる香りが広がり、心もほどけていく。お酒が体に沁みていくと、どうしても一服したくなるもの。日本酒とたばこの組み合わせを楽しむこともまた、日本の文化です。CRAFT SAKE WEEK 2026の会場内には特設喫煙ブース『Ploom LOUNGE』(プルーム・ラウンジ)がありました。

Ploom LOUNGE では20歳以上の喫煙者を対象に、Ploom専用、および加熱式たばこ・紙巻たばこを楽しめる。この喫煙スペースは2か所ある。(ブース内での飲食は不可)

Ploom LOUNGE内に入ると、『和食しんくろ』のオーナーシェフであり、利酒師経験がある永川慎さんによる、加熱式たばこ『エボ』と日本酒のペアリング解説がありました。一服しながら好きなたばこには、どのお酒が合うのか思いを巡らせるのも楽しいものです。

今まで、ウイスキーと葉巻といったように、嗜好品同士のペアリングはありましたが、加熱式たばこと日本酒を合わせるのは新しい。ズラリと並ぶエボのフレーバーを見ると、マンゴーやバナナ、ベリーといったなど日本酒に通じる香りの要素を持つものも多いです。これを永川さんはお酒につなげています。例えば、フルーティなフレーバーを持つエボなら、華やかな香りを持つ吟醸系、メンソール系ならミントの爽快感を引き立てる辛口の日本酒、といったように互いに響き合う組み合わせを、ロジカルかつ感覚的に提案しています。

ブース内に『和食しんくろ』のオーナーシェフである永川慎さんが、日本酒と加熱式たばこ『エボ』のペアリングを全12種類解説。

会場で『Ploom AURA』のデバイスを購入すると、オリジナルフロントパネルへの交換サービスを、数量限定で提供しています。日本酒をイメージしたスタイリッシュなパネルデザインがあれば、気分も盛り上がるというもの。

加熱式たばこ『Ploom AURA』用のCRAFT SAKE WEEK 2026コラボフロントパネル。

日本酒や食を楽しんだ後の一服は格別です。嗜好品同士のマリアージュは、気持ちをくつろがせてくれて、喧騒の中での緊張感が、ふっと抜けていく。Ploom LOUNGEは紙巻きたばこも吸えるので、会場に来た時には立ち寄りたいスポットです。

CRAFT SAKE WEEK 2026は有名レストランが出店することも注目です。例えば、4月29日には町予約困難店の『鳥しき ICHIMON』、『TACUBO』『Team 石かわ』などが登場。お酒と最高の料理が楽しめることも、このイベントの魅力です。

取材当日は『手作り餃子の店 吉春』が登場。中国で麺点師の資格を取得した吉村千恵子さんが厨房に立つ。吉春は作詞家・秋元康さんが愛する店として注目を集めている、予約が難しいお店の一つだ。
吉春では、日本酒に合う『酸菜スープ』もおすすめ。豚の油と発酵白菜のまろやかな旨みが調和し、おつまみとしても楽しめる。

華やかな春の宵には日本酒が合う。上を見ると暖簾を模した装飾が揺れ、それがグラスの表面に映っており、幻想的です。会場デザインを手掛けたのは、気鋭の建築家・重松象平さん。

「藍染の文化から、青のグラデーションを採用しました。日本には、布一枚で場を仕切ったり、場を定義する文化があります。布は人の動きや、会場の熱気、流れる風に呼応するように自然に揺れる。この動きや光により宴の雰囲気を空間全体で表現しています」(重松さん)

ステージ前にあるブースは、表面のみが鏡面になっており、布の動きを映し出している。

CRAFT SAKE WEEK 2026は、単にお酒や食べ物を楽しむのではなく、日本の宴文化を体験できる場なのです。友人や家族と遊びに来ても、日本酒を中心とした世界を学びにきても、自分のルーツにつながる“何か”を感じるはず。日本酒から広がる豊かな世界に旅しているような体験を、都会の真ん中で味わってみませんか?

CRAFT SAKE WEEK 2026 with OMAKASE by GMO at ROPPONGI HILLS

日時:4月17日(金)~29日(水)

場所:六本木ヒルズアリーナ(東京都港区六本木6-10-1)

時間:平日15:00~22:00(LO21:30)、土日祝12:00~21:00(LO20:30)

料金:スターターセット ¥4800(オリジナル酒器グラス+飲食用コイン14枚)

※2回目以降は、スターターセットのオリジナル酒器グラスを持参すれば追加コイン購入のみで参加可能(追加コイン12枚 ¥2000、25枚 ¥4100、45枚 ¥7300、100枚 ¥16000)

https://craftsakeweek.com/

取材・文/前川亜紀

 

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