3月3日は五節句のひとつ、「桃の節句」にあたります。
「ひなまつり」という名前でも親しまれており、ちらし寿司やはまぐりのお吸い物、ひなあられなどを食べる文化が根付いています。
この行事食と一緒に親しまれている飲み物が甘酒です。
今回は優しい甘みと香りを生かした、甘酒を使った減塩レシピをご紹介します。
甘酒の作り方
【材料】(2杯分)
酒粕 50g
水 200cc
砂糖 適量
【作り方】
1.鍋にちぎった酒粕、水、砂糖を入れ火にかける。
2.泡立て器でかき混ぜながら砂糖、酒粕を溶かす。溶けたら火を止める。
市販の甘酒は食塩が使われているものも多く、100mlあたり0.3g程度ある商品もあります。
酒粕があれば家庭で飲みたい分だけ簡単に作ることができ、食塩不使用なのでさまざまな料理に気兼ねなく活用できます。
今回はこの手作り甘酒を使ったレシピをご紹介していきます。
食塩相当量:0.0g
人参と大根の甘酒ドレッシング和え
【材料】(1人分)
人参 30g
大根 50g
甘酒 大さじ1
★めんつゆ(3倍濃縮) 小さじ1/2
★マヨネーズ 小さじ1
★オリーブオイル 少々
【作り方】
1.人参、大根は千切りにする。大根の葉は刻む。
2.★の調味料をボウルに入れ、混ぜ合わせる。
3.2に1を入れ和え、5分ほど置き味を馴染ませる。
4.うつわに盛り、大根の葉を散らし完成。
甘酒を使った手作りドレッシングを使った一品です。
和え物以外にもサラダ、野菜スティックなど色々な料理に応用できます。
甘酒独特の優しい甘みを生かして減塩をしています。
マヨネーズやオリーブオイルのコクもあり、甘酒が苦手な方でも食べやすい、箸休めになる一品です。
食塩相当量:0.4g
さわらの甘酒漬け焼き
【材料】(1人分)
さわら 1切れ
★甘酒 大さじ2
★醤油 小さじ1/2
【作り方】
1.ポリ袋にさわら、★の材料を入れ、冷蔵庫で半日漬ける。
2.余分な水分を取り、魚焼きグリルなどで焼く。うつわに盛り、完成。
春が旬の魚、鰆を合わせたこの季節にぴったりの一品です。
焦げやすいので、余分な漬け汁はキッチンペーパーなどで拭き取ってから焼くのがおすすめです。
砂糖や酒の代わりに甘酒を使い、少量の醤油を加えた少ない調味料で、本格的な漬け魚が完成しますよ。
食塩相当量:0.7g
* * *
甘酒はさまざまな調味料の代用や料理の味付けに使えて、飲み物以外にも万能に活用できます。
ちらし寿司などメインの料理がなくても、甘酒でひなまつり気分を味わってみてはいかがですか。
文/矢崎海里(やざき・かいり)
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。