春に出回る新じゃがとは違い、この時期は貯蔵され程よく水分が抜けた、コクのあるじゃがいもが流通しています。
じゃがいもは男爵やメークイン、北あかりなどさまざまな種類があることでも知られており、お気に入りの品種がある方も多いのではないでしょうか。
この時期に出回るじゃがいもの多くは北海道産で、スーパーでも複数の品種が販売されています。
今回は、旬のじゃがいもを使った減塩レシピを2品ご紹介します。
揚げじゃがの海苔バター
【材料】(1人分)
じゃがいも 中1個
青のり 適量
バター(有塩) 5g
塩 少々
揚げ油 適量
【作り方】
1.じゃがいもは一口大の乱切りにし、耐熱容器に入れる。600Wの電子レンジで3分加熱する。
2.170度の揚げ油で、表面がカリッとするまで揚げる。
3.油を切ったら熱いうちにバター、青のりを絡め、うつわに盛り完成。
揚げたじゃがいもにバターを絡める禁断のメニュー。
のり塩風味がやみつきで、食べる手が止まらなくなる一品です。
じゃがいもは一度電子レンジである程度火を通しておくことで、揚げる時間を短縮しています。
じゃがいもの皮にはポリフェノールの一種、クロロゲン酸が豊富に含まれています。
皮を剥きすぎず、可能であればよく洗って皮ごと食べるのがおすすめです。
クロロゲン酸は強い抗酸化作用があることで知られています。
食塩相当量:0.7g
鶏肉のソテーじゃがいもガレットのせ
【材料】(1人分)
鶏もも肉 1枚(150g)
にんにくみじん切り 少々
オリーブオイル 大さじ1/2
じゃがいも 1/2個
粉チーズ 小さじ1
パセリ 少々
胡椒 少々
★マヨネーズ 小さじ2
★焼き肉のたれ 小さじ1
【作り方】
1.★の調味料を混ぜておく。
2.じゃがいもは細めの千切りにする。
3.ビニール袋に入れ、粉チーズ、パセリ、胡椒を加えよく混ぜる。
4.フライパンにオリーブオイル、にんにくを入れ、弱火で加熱する。香りが出たら鶏肉を皮目から中火で焼く。
5.鶏肉に火が通ったら取り出し、2を薄く広げて両面カリカリになるまで焼く。
6.うつわに鶏肉をのせ、その上に5のじゃがいもをのせる。ソースをかけ、完成。
カリカリのじゃがいもガレットの食感が楽しい一品です。
今回は鶏肉を合わせましたが、白身魚や豚肉などにもよく合います。
マヨネーズと焼き肉のたれという、家庭でもよく使われる調味料を合わせたソースもポイントです。
じゃがいもにはビタミンCが豊富に含まれています。
じゃがいものビタミンCは炭水化物に守られているため、加熱しても失われにくいのが特徴です。
皮を剥く、切ることで損失してしまうため、水にさらさず、茹でる際は皮ごと丸ごと茹でてビタミンCを守りましょう。
食塩相当量:1.1g
* * *
じゃがいもは冷蔵庫で保存することで、でんぷんが糖に変化し甘みがアップするデータもあります。
常温より保存も利くので、ぜひ試してみて下さいね。
文/矢崎海里(やざき・かいり)
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。