口が渇きや口臭が気になる、食べ物が飲み込みにくい、舌がひりひりするなど、30~40代の「プレ更年期」や、40~50代の「更年期」の女性には、自分ではどうにもならない不調が現れるもの。
実は、その不調には漢方がよく効くことをご存知でしたか?
私の不調にも漢方が効くのか知りたい!どうすれば根本解消できるの?
そんな女性たちの疑問を、漢方の専門家に解説してもらいます。
第14回のテーマは、「更年期のドライマウス」です。あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師の清水みゆき先生に教えてもらいました。
1.ドライマウスが原因の口臭で夫婦の危機 ! ? 私だって何とかしたいのに!
飲食店でパートをしているカズミさん(52歳の女性)からご質問を頂きました。
「数か月ほど前から口の中が乾燥してしょうがないんです。仕事中もオーダーをとる度に裏で水分ばかりとっています。
しかも、最近は口の乾きだけでなく口の中のネバネバや臭いも感じるようになってきました。歯磨きを念入りにして、ミント味のガムやマウスウォッシュなどで口臭ケアに励む毎日です。
なのに、ある日主人から『くさっ!口がドブ臭い。近寄るな』と言われて……あまりにもひどい言葉に腹も立ちましたが、自分でも気にしていただけにショックの方が大きくてひどく落ち込んでしまいました。それ以来、『また口臭のことを指摘されると嫌だ』と夫を避けるようになり、一緒に食事をとらなくなり、会話も減り、夫婦仲はぎこちないままです。口臭が気になって飲食店の仕事も休みがちになってしまいました。どうにかしてこの口の乾きや臭いは改善できないでしょうか?気が滅入る毎日をどうにかして抜け出したいです」
ご質問ありがとうございます。ドライマウス(口の乾燥)により唾液の量が減ると口臭の原因にもなります。ドライマウスは更年期症状のひとつです。一般的に、閉経に伴って不調が起きることを更年期障害と呼びます。今回は更年期のドライマウスの原因や改善方法についてお伝えします。
2.更年期のドライマウスの原因とは?
45~55歳の閉経前後に起こる更年期障害とは、卵巣の老化による女性ホルモンの減少が原因の身体の急激な変化に脳がついていけずに様々な症状が起こってしまうことです。
女性ホルモンには、皮膚や粘膜の潤いを保つ働きがあります。そのため、更年期になると女性ホルモンの減少に伴い唾液の分泌も減ってしまうことがあります。
また、ホルモンバランスが乱れると、ストレス過多になりやすくなります。唾液腺は自律神経に支配されているので、ストレスで交感神経の方が強くはたらくと、唾液の分泌が抑制されてしまいます。
他にも、薬の副作用(抗アレルギー薬や睡眠薬、抗不安薬など「口渇」の副作用がある薬)、シェーグレン症候群や糖尿病などの病気原因でドライマウスを生じるケースもあります。
東洋医学では、唾液を含む津液(正常な体液成分の総称)の不足により、口腔内が潤っていないためにドライマウスが生じると考えます。
さらに、更年期にみられるドライマウスでは、津液の不足だけではなく気(生命エネルギー)や血(血液)の不足や巡りの悪さが原因で起こる場合があります。
というのも、気には津液を全身に必要な場所に巡らせるはたらきがあり、血には津液同様にからだを潤すはたらきがあります。つまり、気血の不足や巡りの悪さによって、津液の巡りが滞りがちになり、口腔内の乾燥を招き、更年期のドライマウスが引き起こされるのです。
3.更年期のドライマウスの改善法4選
3-1 しっかり噛んで食べる
食事の時はよく噛んで食べるようにしましょう。噛めば噛むほど唾液が出やすくなります。噛む回数は一口30回くらいを目安にするといいですね。
また、ドライマウスの症状の一つに「食べ物が飲み込みにくい」ことがありますが、よく噛むことで食べ物が消化されて飲み込みやすくなるというメリットもあります。
3-2 ストレスをためない
ストレスがかかると唾液の分泌が少なくなりドライマウスになりやすくなってしまいます。気持ちのよい運動、楽しい趣味やおしゃべり、十分で質のよい睡眠など、毎日の生活の中でリフレッシュやリラックスを意識してストレスをためないようにしていきましょう。
3-3 唾液腺マッサージをする
唾液をつくる唾液腺をマッサージすると唾液が出やすくなります。
唾液腺は、耳下腺(耳たぶの下、上の奥歯のあたり)や舌下腺(あごの骨の内側、舌の真下あたり)、顎下腺(下あごの骨の内側)にあります。指でやさしく押すようにマッサージをしましょう。
3-4.漢方薬で体質改善する!
「西洋薬は副作用が心配」「一度飲み始めたらやめられないのではないかと不安」
そんな方には漢方薬がおすすめです。
一般的に、漢方薬は自然にある植物や鉱物などの生薬を組み合わせて作られており、西洋薬よりも副作用が少ないと言われております。また、症状の緩和、苦痛を和らげるための対症療法ではなく、体質の改善に働きかけることで根本的な解決を目指すので、同じ症状を繰り返したくないという思いに応えてくれます。
バランスの取れた食事や運動などを毎日続けるのは苦手という方も、症状や体質に合った漢方薬を毎日飲むだけなので、手間なく気軽に継続できます。
更年期のドライマウスに悩む女性におすすめの漢方薬をご紹介します。
<更年期のドライマウスに悩む女性におすすめの漢方薬>
体内にこもった余分な熱を冷ましながら、津液を補うことでドライマウスを改善します。
・胃腸や呼吸器が弱く、喉の乾燥も気になる方に:麦門冬湯(ばくもんどうとう)
体に必要な潤いを補いながら、胃腸の状態を整え、津液の生成を促すことでドライマウスを改善します。
ただし、漢方薬を選ぶ際には自分の体質に合ったものを選ぶ事が大切です。体質に合っていない場合は、効果が出ないだけでなく、副作用がおきることもあります。購入時には、できる限り漢方に精通した医師、薬剤師等にご相談ください。
お手頃価格で不調を改善したい、という方には医薬品の漢方がおすすめ。スマホで気軽に専門家に相談できる「あんしん漢方」のような新しいサービスも登場しています。AI(人工知能)を活用し、漢方のプロが効く漢方を見極めて自宅に郵送してくれる「オンライン個別相談」が話題です。
4.更年期のドライマウスの悩みを漢方で根本的に改善しよう!
更年期の女性で口の渇きやネバネバや口臭などドライマウスに悩んでいる方は実は多くいらっしゃいます。
「気のせいかも」とドライマウスをそのままにしておくと、さらに悪化したり、歯周病や味覚障害になったりすることもあります。毎日のセルフケアや漢方でドライマウスの悩みはスッキリ解決しましょう!
<この記事を書いた人>
あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 清水みゆき
漢方薬・生薬認定薬剤師 JAMHA認定ハーバルセラピスト
製薬企業の研究所勤務を経て、漢方調剤薬局に8年間勤務。漢方薬の服薬指導、食事や養生法での健康づくりのサポート、ハーブティーやアロマの相談販売に従事。
現在も漢方調剤薬局で薬剤師として働きながら、「ママのためのやさしい漢方」のサイト運営や漢方やハーブの通信講座やセミナー講師としても活動中です。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=221432a9sera0014
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