仏師が精魂込めて彫った仏像が、緻密な計算と独自の技術により、実物に忠実に、かつ高い再現性で造りこまれた。ここに登場する大日如来像は、忍辱山圓成寺(奈良市)の国宝「木造大日如来坐像運慶作」をモデルに、高さ約15cmに収めたリアルなモデルだ。
オリジナルの完成は、平安時代の安元2年(1176)、日本のミケランジェロともいわれる、仏師・運慶が1年をかけて彫った、若かりしころの代表作である。
当品では、複雑に彫られた宝冠や装飾が見事に再現され、若々しいふくやかな体型や静かな表情まで正確に写されている。運慶の傑作を卓上に眺めるのも一興である。
【今日の逸品】
仏像 大日如来
イスム(日本)
25,300円(消費税込み)