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皇居東御苑にある宮内庁三の丸尚蔵館は、皇室にゆかりの品々を常設展示しています。そこには、古典の絵巻や書画から近代絵画まで、日本の宮廷で培われた文化が内包されています。
昨年の令和の御即位を記念して、三の丸尚蔵館が所蔵する名品を中心に、皇室ゆかりの名宝の数々を、皇室ゆかりの地、京都で紹介する初の展覧会が開かれています。(11月23日まで)

源氏物語図屏風 左隻
伝狩野永徳筆 紙本金地着色、6曲1双のうち 桃山時代(16~17世紀)宮内庁三の丸尚蔵館蔵 後期展示

本展では、宮内庁諸機関が管理する名だたる名品と、天皇家に伝来する御物がまとまって展観されます。
本展の見どころを、京都国立博物館の工芸室長兼企画室長、山川曉さんにうかがいました。

「御即位という慶事を祝し、宮内庁の全面的なご協力のもと開催する展覧会です。
展示は大きく二章構成となっています。

まず第一章は『皇室につどう書画 三の丸尚蔵館の名宝』。三の丸尚蔵館の収蔵品は、さまざまな来歴をもっています。江戸時代以前から皇室周辺で用いられてきた品と、明治時代以降に皇室の収蔵を願って献上された品が中核となっています。

蒙古襲来絵詞 後巻(部分)紙本着色、2巻のうち 鎌倉時代(13世紀)
宮内庁三の丸尚蔵館蔵 後期展示(前巻は前期展示)

それらの中から、平安時代の能書家たちの書、教科書でもおなじみの『蒙古襲来絵詞』をはじめとする絵巻物、手本としても参照されてきた中国や朝鮮半島の絵画、永徳・探幽・若冲・応挙など、綺羅星のごとく登場した桃山時代から江戸時代の絵師たちの絵画を展示します。

旭日鳳凰図 伊藤若冲筆 絹本着色、一幅 
江戸時代(宝暦5(1755)年)
宮内庁三の丸尚蔵館蔵 後期展示

第二章では『御所をめぐる色とかたち』と題し、今では見ることの叶わない、かつての京都御所での日々を、絵画や装束、調度類から辿ります。『源氏物語』の世界を髣髴させる、『藤壺』こと飛香舎の襖絵や調度からは、王朝物語の世界を追体験していただけることでしょう。
皇室と縁を結んだ名品の数々を、どうぞご堪能ください」

霊元天皇即位図屏風(部分)狩野永納筆 紙本着色、6曲1双 
江戸時代(17世紀)
京都国立博物館蔵 後期展示
重要文化財 熊野懐紙 後鳥羽天皇宸翰 紙本墨書、1幅
鎌倉時代(13世紀)京都国立博物館蔵 後期展示

コロナ禍の重苦しさを忘れさせてくれる雅な時間をお過ごしください!! 

【開催要項】
御即位記念 特別展 皇室の名宝 
会期:2020年10月10日(土)~11月23日(月・祝)
前期/10月10日(土)~11月1日(日)
後期/11月3日(火・祝)~11月23日(月・祝)
会場:京都国立博物館 平成知新館
住所:京都市東山区茶屋町527
電話:075・525・2473(テレホンサービス)
公式サイト:https://meiho2020.jp/
開館時間:9時30分から18時まで(入館は17時30分まで)
休館日:月曜日(ただし11月23日は開館)
料金:公式サイト参照 ※事前予約制(日時指定券)導入
アクセス:公式サイト参照

取材・文/池田充枝

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