夏の暑さも過ぎ去り、秋本番となってきました。各地で木々が色づき始め、紅葉の見頃が訪れようとしています。行楽の秋には、登山・ハイキングを楽しまれる方も多いでしょう。阪急交通社が、9月~11月の期間に限定した登山・ハイキングの人気スポットについて調査しました。そこで出てきたランキングとともにそれぞれの山を紹介していきましょう。
■ 登山・ハイキングのランキング[秋編]、1位は北海道の黒岳・旭岳に
早速、秋の登山・ハイキングのランキングを紹介していきましょう。順位は下記の通りです。
1位 黒岳(くろだけ)・旭岳(あさひだけ)<北海道>
2位 屋久島(やくしま)<鹿児島県>
3位 大台ヶ原(おおだいがはら)<奈良県、三重県>
4位 八幡平(はちまんたい)・白神山地(しらかみさんち)<青森県、秋田県、岩手県>
5位 富士裾野(ふじすその)<静岡県>
6位 知床(しれとこ)<北海道>
7位 上高地(かみこうち)<長野県>
8位 千畳敷カール(せんじょうじきかーる)<長野県>
9位 利尻島(りしりとう)・礼文島(れぶんとう)<北海道>
10位 熊野古道(くまのこどう)<和歌山県>
対象:2018年9月1日~2018年11月30日に帰着した、登山・ハイキング関連の国内ツアー申込者数
発着地:発着地問わず
ランクインしたスポットはいずれも、コースによっては初心者も問題なく楽しめるところばかりです。しかし山を甘く見ず、十分な服装、装備をして臨みましょう。コースごとの特徴を十分に調べて行くのはもちろん、自信がなければ専門ガイドの付いたツアーに参加するのがおすすめです。
それではランクインした各スポットについての概要や魅力をご紹介します。
1位 黒岳(くろだけ)・旭岳(あさひだけ)<北海道>
日本一紅葉が早い場所として知られる大雪山(北海道中央部にある火山群を指す)の、黒岳・旭岳を巡るツアーが一番人気となりました。紅葉の見頃は10月上旬頃には終わってしまいます。
標高1,984mの黒岳は、ロープウェイとリフトを使うと7合目まで行けるため、登山初心者や体力に自信のない方にもおすすめです。標高2,291mの旭岳は北海道で一番高い山ですが、こちらも散策路までロープウェイで行くことができます。旭岳の中腹には、噴火口が大きく陥没してできた「姿見の池」があり、周辺では高山植物やエゾリスなどの小動物がみられます。
2位 屋久島(やくしま)<鹿児島県>
島の90%が森林に覆われ、世界自然遺産にも登録されている屋久島。屋久島のシンボルともなっている縄文杉(最大の屋久杉)を目指すトレッキングが人気です。
秋は夏休みが終わって混雑が緩和される傾向にあり、また過ごしやすい気候でもあるため、狙い目のシーズン。常緑の針葉樹が多い屋久島では、紅葉で一面が真っ赤に染まることはありませんが、緑と赤のコントラストが楽しめると人気です。紅葉は例年10月下旬頃から始まります。
3位 大台ヶ原(おおだいがはら)<奈良県、三重県>
国立公園に指定されており、山全体が特別保護地区の大台ヶ原。東西で「東大台」と「西大台」に分けられており、「西大台」は自然保護の観点から立入人数制限が行なわれ、散策には事前に申請が必要です。東大台は自由に散策することができ、中でも大蛇グラ(だいじゃぐら)から望む断崖絶壁は一見の価値があります。
日本有数の多雨地帯でもあり、冷温帯性植物などが豊富で、これまでにコケ類を含め190科1310種の生育が記録されています。
4位 八幡平(はちまんたい)・白神山地(しらかみさんち)<青森県、秋田県、岩手県>
八幡平は国立公園に指定されており、標高は1,613mで豊富な高山植物や湿原植物がみられます。山頂までは「八幡平アスピーテライン」を通って自動車で行くことができますので、初心者の方にもおすすめ。
1993年に世界遺産に登録された白神山地は、世界最大級の原生的なブナ林が分布し、日本の原風景をみせてくれます。10月中旬には、ブナやカエデ、ヤマモミジが色づき、紅く染まった散策道は幻想的な雰囲気に。登山コースは所要時間2時間半~8時間程度までと多数あり、初心者から上級者まで楽しむことができます。
5位 富士裾野(ふじすその)<静岡県>
今年の開山期間は9月10日に終了となっていますが、富士山を麓から楽しむのもおすすめです。
富士登山とは違って特別な準備も必要なく、雄大な富士山の姿を見ながら、自然豊かな裾野を歩きます。
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