《9日目》倶知安 15:18 ~ 小樽 16:26
倶知安駅で小樽行きに乗り換える。小樽に近づく分、乗客が少し増えるので二両編成だ。
後部車両はキハ40。車掌室の窓から眺める山線の景色は昭和時代と変わらない。
16:03分、余市駅。マッサンゆかりのニッカの工場見学から帰ってきた人たちで一気に車内は賑わう。
そして汽車は小樽駅に到着。
《9日目》小樽 16:40 ~ 岩見沢 18:21
小樽からは電化区間となる。いかつい輪郭に紅い隈取りと、かなりオドシの効いた顔の電車にのって、岩見沢を目指す。
車窓に再び姿を見せた日本海。緯度も上がり天気も曇ってきたせいか、新潟あたりで見た色とはかなり違った表情だ。
札幌駅では特急オホーツクを先に通すため17分の停車。「乗り換えが混雑するから大きな駅では途中下車をしない」が今回の原則だが、長時間停車はこの限りにあらず。
ローカル線をこれだけ乗り継いでくると、札幌駅の表示を眺めても“旅行”と言うより“通勤”のような気がしてくるのが不思議だ。
札幌駅を出てまもなく、左手に苗穂の車両基地が見えてきた。苗穂工場は国鉄時代からの名門で、JR北海道のほぼ全ての車両をメンテナンスする基地である。JRになってからも数々の新車を開発してきたのだが、昨今は静かなのが寂しい限りだ。
そして岩見沢駅に到着。