美術館やレジャー施設などが充実する山梨県・河口湖。季節を問わず人気のエリアで、近年は世界文化遺産・富士山と湖の眺望を楽しもうと、世界中から観光客が訪れます。
これからのシーズンはレンタサイクルで湖周遊をするのがおすすめです。河口湖は1周約20km、ゆっくり運転しても1時間強で巡ることができますし、町では電動アシスト自転車も取り扱っていますので楽々。点在する観光スポットを訪ねたり、角度によって表情を変える富士山を眺めたりと、楽しみの幅が広がります。
そして疲れた体を癒してくれるのが、河口湖温泉です。平成4年に開湯した新しい温泉ですが、源泉が4本あり、湯量も豊富、立ち寄り温泉施設もあります。
泉質はカルシウム・ナトリウム‐硫酸塩・塩化物泉で、神経痛や筋肉痛の緩和、さらに飲泉では糖尿病などに効能があるといいます。
湖畔に面する温泉旅館は眺望自慢の宿が揃います。湯浴みをしながら眺める富士山は最高ですが、春はお天気が不安定。しかし1泊2日ならば、チャンスは2倍。温泉から歓声をあげたくなるような富士山を愉しみたいですね(写真は秀峰閣湖月の客室露天風呂)。
取材・文/関屋淳子
桜と酒をこよなく愛する虎党。著書に『和歌・歌枕で巡る日本の景勝地』(ピエ・ブックス)、『ニッポンの産業遺産』(エイ出版)ほか。旅情報発信サイト「旅恋どっとこむ」(http://www.tabikoi.com)代表。