近鉄奈良駅や奈良公園から徒歩圏内の「ならまち」に美味処が増えている。

伝統技法でつくる本格派フレンチを家庭的なビストロで

ブイヤベース6000円は、ふたりでシェアできる分量。旬の魚介を、オマール海老の頭などでとった濃厚なスープで煮込む。

栗の木のカウンターに吉野の木材でつくられた簡素な家具。木の香りが漂う清々しい店内で腕を揮うのは、久岡寛平さん(45歳)。ヨーロッパ旅行で出会ったフランス料理に魅了され渡仏。パリなどの有名レストランで、16年の歳月を過ごした。帰国後、ホテルのパークハイアット京都内のレストラン『八坂』の料理長を務め、鉄板フレンチという新たなジャンルにも挑んだ。

久岡さんは、自身が生まれ育った奈良にフランス料理を気軽に楽しめる店をつくりたいと、令和5年8月『ラピ ナラマチ』を開業した。ステーキ、煮込みをはじめ、ゆで卵にマヨネーズをかけたウフマヨなど伝統的なビストロ料理を用意。

鹿のグリル5600円。旨味の濃いじゃがいもや牛蒡、ズッキーニなどを付け合わせに。仔牛の出汁でとったソースで食べる。

和歌山漁港から届く、ホウボウや足赤海老、ムール貝などを用いたブイヤベースには、ニンニクを使ったアイオリソースと自家製の天然酵母パンを添える。京丹後の鹿を焼いた料理には大和葛城山さんの農園でつくる黒にんにくのピュレや奈良野菜を合わせるなど、近郊の食材を厳選して駆使する。

「ふらりと立ち寄り、料理ふた皿にワインというご利用も歓迎します」と久岡さんは話す。

「いつかはパリにも店を出したい」と意欲あふれる久岡さん。器は陶芸家だった父や地元作家のものを用い、奈良への愛を表す。

ラピ ナラマチ(鵲町)

奈良市鵲町15-3
電話:0742・81・3170
営業時間:12時~13時30分、17時30分~20時30分(いずれも最終注文)
定休日:火曜、水曜。日曜の夜
交通:近鉄奈良駅より徒歩約16分
カウンター6席、テーブル12席。昼3800円~、夜6000円~。 

取材・文/中井シノブ 撮影/伊藤 信

※この記事は『サライ』本誌2023年11月号より転載しました。

『サライ』11月号は大特集『奈良 新しき「仏像」の見方』

 


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