イグサの生産地・熊本で畳の原料を卸売りする畳ギャラリィ燈心草は、素材の開発や仕入れを通じて畳の魅力を知り尽くす会社。「浴室用畳マット」を考案したのは、社長の中川正秀氏。和室が減少して世の中は畳離れだが、もっと畳を楽しんでほしいと、従来の畳から脱却して薄くて軽く、水に強い畳を目指したのだ。
「着想は40年前。仕事の合間にひとりで地道に研究を重ね、20年をかけてようやく理想を形にできました」と、中川氏は語る。そんな本品は人工イグサを畳表に織り上げ、芯材は強度と軽量を実現した自信作。裏面はクッション性のある滑り止めシートを使用している。踏み心地はさらりとして、適度な弾力が足裏に優しく、快適。さらにうれしいのは手入れの簡単さ。使用後に立てかけて乾燥させれば、カビや黒ずみなども付きにくい。
「先日、自宅で7年間使い続けているものを輪切りにしてみましたが、内部に変化なし。耐久性にも自信があります」と中川氏。「ものづくりが好きで売り方は考えていなかった」と語るが、こだわりも品質もさすがの一級品。評判は広がり、今では全国の温泉旅館や介護施設などで採用されるほか、滑らず安全、と家庭での利用率も高い。
【今日の逸品】
浴室用畳マット「浴座好」
畳ギャラリィ燈心草
10,584円(消費税8%込み)