昔に比べ、ちょっと近所に出掛けるにしても、こまごまとした持ち物が多くなったと思いませんか?
例えば、街へ買い物に行くにしても財布、携帯電話、メガネ(サングラス)、ハンカチ、ポケットティッシュ、エコバッグは必需品として、ペットボトルの飲料水、乗り物の中で読む文庫本、手帳、そのほか、趣味に関する持ち物などを含めると結構な量になります。
これらすべてが、スッポリと収まる収納性に優れ、スタイリッシュでかさばらず、それでいて機能的な鞄となると、なかなか巡り合えないものです。外出の目的が変わると、鞄選びも結構大変。「帯に短かし襷に長し」で、鞄選びだけで時間が掛かったりすることもままあります。
今回、ご紹介する鞄はいずれも、『サライ』編集部が素材や製法、利便性、デザイン性などを吟味して厳選した逸品ばかりです。この記事では、用途やシチュエーションに合わせた鞄をいくつかご紹介しますので、あなたのライフスタイルにピッタリの鞄をじっくり品定めしてみてください。
1:『サライ』オリジナル/リンボウ先生の『いのちの3WAYかばん』リニューアルタイプ
イギリスに学び、日本で生まれた「究極の鞄」!
この鞄は、リンボウ先生こと作家・林 望さんが監修したものです。リンボウ先生は、ケンブリッジ大学客員教授、東京藝術大学助教授を歴任しており、イギリスの生活文化に精通した方。『サライ』本誌の連載『リンボウ先生のおとこの買いもの』でもおなじみです。
イギリスでは、道具を長く大切に使い続ける生活文化が根付いています。そうした精神をも反映した鞄を、リンボウ先生のアイデアを取り入れて、日本の鞄ブランドの名門「シルバーレイククラブ」が形にしました。
この鞄は、万一災害に遭遇しても命を支えてくれる
リンボウ先生が求めたのは「万一災害に遭遇しても、命を支えてくれる」鞄。文具やカメラ、A4サイズ書類のほか、ペットボトル、常備薬、着替えが入り、交通機関が麻痺して帰れなくても、2日程度であれば最低限困らない量の荷が入ります。
本体の生地は、パラフィン加工を施して抜群の撥水効果をもたせたヘリンボーンの厚地木綿を採用しています。持ち手は本革なので、丈夫です。肩かけ用の取り外し可能なショルダーベルトも付いています。そして、手提げ持ちした状態と同じように、「横型」のままリュックとして背負うことができます。
何十年に一度という自然災害が毎年のように起こる、昨今。細部の仕様まで考え抜かれた当品は、災害対策を真剣に考えている方たちからも熱い支持を受けています。
仕様:約縦30×横39×マチ幅10cm。1450g(ショルダーベルト含む)。ショルダーベルトの長さ76~135cm。綿、牛革。外側にファスナーポケット×1、オープンポケット×2、ボタン留めポケット×1。かぶせ下にボタン留めポケット×1(ポケット内に開放式ポケット×3)。内側にオープンポケット×2、ボタン留めポケット×1。
日本製。
価格:31,900円
2:シューズ入れ付ボストンバッグ
軽快さと便利さを兼ね備えた、伝統的な外観のボストンバッグ
ボストンバッグは、1924年頃から日本で販売され始めたと言われています。当時、軽快さや使い勝手のよさが評判を呼び、愛用者が急増しました。ボストンバッグの名は、アメリカのボストン大学の学生が愛用したことに由来します。
伝統的な外観ながら、今もなお、使いやすい工夫に溢れた旅行バッグと言えます。
ボストンバッグの底には、履き替え用の靴を
当品は、開口部が大きく、出し入れがしやすいダレスボストンバッグ。デニム調の生地が軽快さを演出します。それだけでなく、生地にはコーティングが施されているので、雨や汚れが付着してもひと拭きできれいにすることができ、お手入れが簡単です。
そして、なんといっても注目したいポイントは、側面のファスナーポケット。なんと履き替え用の靴を入れることができます。取り外し可能なショルダーベルトも付属しているので、旅先で荷物が増えて重くなっても安心です。
仕様:容量約22L。ハンドル高さ10cm。ショルダーベルト長さ71~132cm。横46×縦29×マチ幅21cm、約1.12kg。ポリ塩化ビニール、ナイロン、綿。
日本製。
価格:19,800円(ネイビー/ブラック)
3:『サライ』オリジナル/落語家・林家彦いちの掛け持ち鞄
マルチタスクの人に向けた鞄
林家彦いちさんは、落語界きっての鞄好き! その彦いちさんが、凝りに凝って作ったのがこの鞄です。本品は、いくつもの寄席を「掛け持ち」する人気落語家のように、日々忙しく、いろんな場面を駆け回る人がふだん使いできるものを目指して製作されました。
タッグを組んだのは日本を代表する鞄メーカー・アドのブランド「フルクリップ」。鞄の生地は、船の帆のシェア世界一を誇るディメンションポリアント社が開発した「X-Pac」が採用されています。防水性があり、高い引き裂き強度を持つこの素材に、強靭な8号帆布を貼り合わせました。結果、高機能ながらカジュアルなデザインに仕上がっています。
街でも、屋内でも、畳の上でも活躍する万能バッグ
当品は、タフな使い勝手と小技のきいたつくりが特徴。内ポケットには、紺色の鮫小紋が採用されています。そして、表地は使い込むとX形模様の質感が出てきます。エイジングを楽しめる鞄です。
街では肩かけ、重い荷物なら斜めがけのショルダーベルトで、屋内では手持ちに。そして、畳部屋での所作にも対応するのは落語家のオーダーだからこそ。街から畳までフル対応する万能バッグです。
仕様:縦37×横41~45×マチ幅16cm、約690g。ハンドルの高さ7cm、24cm。ショルダーベルトの長さ55.5 ~ 106cm。表地はコットン83%、ポリエステル17%。裏地はコットン。前面に雪駄ポケット×1(縦28×横16×マチ幅4.5cm)。側面にボトルポケット×2。背面に扇子ポケット×1、キャリーバー通し×1(ハンドル幅15cmまで対応)。内部にサイドポケット×2、オープンポケット×3。
日本製。
価格:16,500円(オリーブ/ブラック)
4:帆布ダレスボストンバッグ
老舗鞄メーカーが作った、米軍仕様の帆布ダレスボストンバッグ
古くは柳行李(やなぎこうり)の産地として栄え、現在では鞄の産地として知られる、兵庫県豊岡市。その地に社屋を構える鞄・バッグの老舗メーカー・平野が手がけた鞄を紹介します。
当品は、米軍仕様の帆布「アーミーダック」を使った頑強な作りが特徴のダレスボストンバッグ。主室はワンタッチで開きます。開口部は大きいので、中身が一目瞭然です。
大サイズは旅行に、小サイズは街歩きに
当品は、大小2種の用意があります。大は1泊程度の荷物が収まりますので、旅行に向いています。一方、小は街歩きに最適です。カメラが趣味の方は、丈夫なのでカメラバッグとしても使えるでしょう。どちらも底面に鋲が打たれているので、しっかり自立します。
出し入れしやすいポケットの構造など、使い勝手のよさを追求したつくりになっているので、この鞄を使い始めたら、他の鞄では不便を感じてしまうかもしれません。
仕様:大小共通仕様:オープンポケット×3、ファスナーポケット×2。ショルダーベルト長さ70~132cm、鍵1個付き。帆布(7号相当)、牛革、綿。底鋲付き。
小:容量約6L。幅31×高さ20×マチ幅12cm、約570g。
大:容量約14L。幅41×高さ26×マチ幅16cm、約790g。
日本製。
価格:16,500円(カーキ小/ネイビー小)
17,600円(カーキ大/ネイビー大)
5:『サライ』オリジナル/3wayダレスリュック2
A4サイズが入る、コンパクトながら収納力抜群の鞄
当品は、先にもご紹介した平野と『サライ』の共同開発品。2018年に製作した前モデルよりサイズを大きくし、A4サイズまで入る仕様になりました。そのため、習い事の教本や旅行のガイド本など無理なく収納できます。
コンパクトな外見ながらポケットの配置が秀逸なため、効率よく収納できます。
表地は撥水性に優れ、裏地は抗菌・抗ウイルス
普段はショルダー、街歩き時はリュックに、乗り物で移動する時などは手提げにするなど、使用場面に合わせて3ウェイで使えるバッグです。
表地は強力な撥水性生地を採用しているので、中の荷物をしっかり守ります。また、内装は「抗菌・抗ウイルス生地」を採用。昨今のウイルス対策にも配慮されています。
仕様:容量約10L。ショルダーベルトの長さ約80~約155cm。縦33×横25×マチ幅12cm、550g。主室にファスナーポケット×1、オープンポケット×2、ペットボトルホルダー×1、前面にファスナーポケット×2、背面にオープンポケット×1を装備。表地はコーデュラポリエステルテフロン加工、白化合皮、PVC、裏地は抗菌素材。
日本製。
価格:13,200円
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5つの鞄をご紹介してきましたが、あなたのライフスタイルに合う鞄は見つかりましたか? 旅行、街歩き、ビジネスなどそれぞれのシーンにおいて、必要な持ち物がスッポリと収まる鞄が見つかれば、快適さとともに「あれがない、これがない」といった忘れ物の心配もなくなり、安心感が得られることでしょう。数に限りがある商品もございますので、気になる商品がありましたらお早めにチェックしてみてください。
※すべて数量限定につき、売り切れとなる場合がございます。
編集/末原美裕・貝阿彌俊彦(京都メディアライン・HP:https://kyotomedialine.com FB)
フォトムービー/貝阿彌俊彦(京都メディアライン)