昭和44年創業の豊岡クラフトは、天然木を使った味わい深い生活用品づくりが真骨頂。中でも書見台は自社製品第一号として改良を重ねながら40年間作り続けるロングセラー品である。
「重い本は持つだけで疲れてしまいますが、書見台を使えば優雅に読書を楽しめます。ほかにも料理やパソコン作業など、両手を空けたいときにも便利です。折り畳み式なので使わないとは本棚など省スペースに収納できます」と話す3代目社長の山﨑徹氏。
特筆すべきは、随所まで使いやすさを追求した端正なつくりだ。上下のバネ式のページ押さえは、文字などを隠すことなく、書物をきれいに開くことができるうえ上下にスライドし、文庫本から大型のA4判(見開きA3判)まで幅広く対応する。画集や写真集などの厚みのある書物も厚さ4.5cmまで使える。さらに、4段階(30~60度)で、用途に合わせた見やすい角度に調節できる至れり尽くせりだ。
「格子部分は天然木のパーツを削り出すとき、0.2mmのずれがあれば成り立ちません。寸分たがわぬ正確さが求められるのです」と山﨑氏は語る。
木工職人の究極の技術といわれる0.1mmの削りが冴える書見台は熟練の技が生きた秀品である。
【今日の逸品】
多機能書見台
豊岡クラフト
15,400円(消費税込み)