日本の伝統食材である「かつお節」。日本人である以上は、日本の伝統の食材を日常生活の中で使っていきたいものですよね。しかし、食文化・生活様式が変化していくなかで、「かつお節」を実際に家庭で削っている方は、ほとんどいないのではないでしょうか? また若い世代では、削ったことはおろか、見たこともない方も多いかもしれませんね。
そこで、業務用のかつお節を専門に扱う小林食品株式会社(http://www.kobayashi-foods.co.jp/)が、現代の削り器の使用についての調査を行いました。食にこだわるサライ.jp読者の方は気になる記事ではないでしょうか? 早速、結果を見ていきましょう。
■わざわざかつお節削り器を使うのは、どんな人…?
「この一年間に、ご家庭でかつお節削り器を1度でも使ったことがありますか?」と質問したところ、削り器を使ったことがあるという方の割合は、全体で23%でした。
また、20代で使ったことがある方は33.5%と全体の割合よりも高くなっています。その内、20代男性で「使用したことがある」と答えた人は49.3%とかなり高い割合となっていることは意外ですよね。
スーパーで削り節が簡単に買える時代です。わざわざ、削り器を使う方は、料理への関心や興味、味へのこだわりが感じられます。日本の伝統食材に若い世代が関心を持つことは今後の未来にもつながることですよね。
■かつお節削り器を使っている人は、日常的に使っている!?
「使ったことがある」と回答した23%の内、どれくらいの方が削り器を使っているのでしょうか? 質問したところ、日常的に利用している方(毎日、あるいは週に1~6回)の割合は37%となります。12~13人に1人は、日常的にかつお節を削っているという結果です。
月に1・2回程度利用している方は、29%となっています。
頻度は少なくても、年に数回、かつお節を削ることを楽しむ人も34%となります。
あなたの身近にもかつお節を削っている方がいらっしゃるかもしれませんね。
■かつお節削り器が活躍をするのは、どんな時?
「使ったことがある」と回答した方はどんな時に削り器を使っているのでしょうか。質問したところ、削り器を使用する目的で一番頻度が多いものは、日常の料理でした。他にも特別な時にも削り器を利用する方が多いようです。
かつお節で出汁を取るにも最適です。副菜などに振りかけるだけで旨味も増すので日常の料理をより豊かにしてくれます。
■かつお節削り器を使っている世代は? 意外な年代が愛用していることが判明…
「かつお節削り器を使っていましたか? 現在(いま)は使っていますか?」と質問したところ、60代以上の年配者は子供の頃から削り器を利用していた方が多くおられましたが、徐々に利用しなくなっています。ただし、現在も利用している方の割合は1番多く13.1%となっています。
50代で、現在も利用している方の割合は9.7%、60代で、現在も使っている方は9.7%と、平均より多くなっています。これは、子どもの頃に使っていた割合が多く、手軽に購入できるようになった今でも習慣が残っていると考えられます。
意外なのは、和食離れが進んでいると言われている20代で、現在使っている方が10.9%と2番目に多いという事です。
■かつお節削り器の扱いは難しい?
「かつお節を上手く削れていましたか?」と質問してみると、上手く削れないと回答した方は、35%。うまく削れたと感じた人は、65%と半数を上回る結果となりました。
かつお節は硬く、削るにもコツがいります。
削り器を使っていると答えた方の中で、日常的に使っている方の割合が7割を占めています。扱いに慣れているのでしょうね。
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今回とったアンケートは、そんなかつお節削り器の家庭での使用実態を調査しました。結果は、意外にも、若い世代の3割が利用したことがあり、全体の統計を上回っておりました。
コロナ禍で、生活が変わり、より丁寧な暮らしに注目が集まっています。日本の伝統文化・食材が若い層でも利用されている事は、大変喜ばしいと思います。削りたてのかつお節は、香りも良く、風味もあり、とても良いものです。
かつお節削り器を利用したことがない方や、最近触れていない方は是非、ご自身で削ってみてはいかがでしょうか?
◆アンケート対象人数:1,079人 / 調査日時:2020年12月