「若いころに好きだったジーンズをもう一度はきたい。現在の体形に合うものを作ってもらえないだろうか」
国産ジーンズ発祥の地である岡山県倉敷市児島のジーンズメーカー「ベティスミス」では、あるシニア男性客の切なる願いからオーダーメイドジーンズの製作を始めた。それが評判となり、業界初のオーダーメイドブランド「デニムワークス」を設立。
「約2万件ものご注文をいただきました。本品のマスターパターン(標準サイズの型紙)は、膨大な数のパターンを集積、厳選して生まれたものです」と、代表取締役社長の大島康弘氏。
シルエットは足首に向けて細くなるテーパードタイプで、生地は旧式力織機で織り上げたセルビッチデニム。新式よりも生地をゆっくりと織り上げるため、ソフトな着心地に仕上がる。
「腰まわりには独自の『カーブベルト』を採用しています。ウエストに縫い付ける帯状の布(ベルト)は直線が基本ですが、曲線にすることでヒップ上部のたわみを解消しました」(大島氏)
まるで長年着ていたようなフィット感と柔らかさは、日本人の体形を知り尽くした同社だからなせる業。ジーンズは若者の特権などと諦めていた方でも、本品は颯爽とはける逸品だ。
【今日の逸品】
ヴィンテージ・セルビッチデニムパンツ
ベティスミス
14,300円~(消費税込み)