ほどよい銀の重みが掌に心地よい純銀製の盃。酒を注ぐと銀盃に透明な「玉」ができる。玉の中には、盃に描かれた餅つきをするうさぎが浮かび上がる。どの方向からでも、酒の中に球体が見え、飽きることがない。
この光の屈折現象は、美しい曲面から生まれる。精緻な加工を手がけたのは、昭和2年(1927)創業の森銀器製作所(東京都台東区)の職人だ。
たまには、こんな盃で一献を愉しむのも一興。柔らかな銀の口当たりは、いつもの酒をひと味違うものにしてくれる。
【今日の逸品】
純銀製 玉盃2寸 うさぎのつき
森銀器製作所(日本)
19,800円(消費税込み)