
写真=ねこ
江戸末期の代表的な絵師、歌川国芳は無類の猫好きであった。かわいらしい猫の仕草や擬人化した猫など、多くの作品を遺している。
本品は国芳の描いた猫をあしらったグラスと枡のセットだ。グラスには特殊な加工が施され、結晶が煌めいているように見える。枡の底には、グラスと関連のある絵柄の焼き印が施されている。
今宵はこの酒器で一献しよう。居酒屋のように、枡にグラスを入れ、すり切りまで酒を溢れさせる。もちろん、最初はそっと口を近づけ、一滴もこぼさないようにいただくのである。

写真=手まりねこ
『流行猫の曲鞠』より。国芳の擬人化された猫は、手鞠をよくする。器用に「曲鞠」(曲芸)を披露している。
【今日の逸品】
江戸猫 枡酒グラス
アデリア(日本)
3,850円(消費税込み)
