過去1年間の『サライ』の記事や広告の中から、サライ世代に優しい商品やサービスなどを選定し、表彰する「サライ大賞」。今年も大賞と各部門の賞が決定しました。

この1年間『サライ』に掲載された商品やサービスなどから選定される「サライ大賞」。今年も読者による投票と審査員による選考により、大賞ほか各賞が決定した。審査員は写真家の田沼武能さん、セイコーエプソン社外取締役の松永真理さん、デザイナーの橋本夕紀夫さんにお願いした。

●審査員
田沼武能さん。昭和4年、東京生まれ。写真家。木村伊兵衛に師事。東京工芸大学芸術学部名誉教授。平成15年、文化功労者に顕彰された。

田沼武能さん。昭和4年、東京生まれ。写真家。木村伊兵衛に師事。東京工芸大学芸術学部名誉教授。平成15年、文化功労者に顕彰された。令和元年度文化勲章受章。

松永真理さん。昭和29年、長崎県生まれ。編集者、セイコーエプソン社外取締役。「iモード」の企画開発を担当。著書『シゴトのココロ』。

松永真理さん。昭和29年、長崎県生まれ。編集者、セイコーエプソン社外取締役。「iモード」の企画開発を担当。著書『シゴトのココロ』。

橋本夕紀夫さん。昭和37年、愛知県生まれ。インテリアデザイナー。昭和女子大学非常勤講師。JCD優秀賞受賞。著書『LEDと曲げわっぱ』。

橋本夕紀夫さん。昭和37年、愛知県生まれ。インテリアデザイナー。昭和女子大学非常勤講師。JCD優秀賞受賞。著書『LEDと曲げわっぱ』。

大賞と各部門賞の選考を終え、記念のカメラに収まる審査員のみなさん。「あったらいいな」の視点から、議論を戦わせた。

大賞と各部門賞の選考を終え、記念のカメラに収まる審査員のみなさん。「あったらいいな」の視点から、議論を戦わせた。

【大賞】

ヤマハ発動機『シースタイルチャーター』
操縦や運航は全て熟練の船長が実施。行ったことがない場所や大型の船でも安心。例えば、「初はつ島しま1日満喫コース」「パーティプラン」「漁師料理満喫プラン」など、マリーナによって個性豊かなプランを用意。準備や後片付けの煩わしさを考えることなく“手ぶら”で利用できるのが魅力。利用には「ヤマハマリンクラブ・シースタイル ライト」への入会が必要。問い合わせ:ヤマハ発動機 ヤマハマリンホットライン電話:0120・730・344

操縦や運航は全て熟練の船長が実施。行ったことがない場所や大型の船でも安心。例えば、「初島1日満喫コース」「パーティプラン」「漁師料理満喫プラン」など、マリーナによって個性豊かなプランを用意。準備や後片付けの煩わしさを考えることなく“手ぶら”で利用できるのが魅力。利用には「ヤマハマリンクラブ・シースタイル ライト」への入会が必要。問い合わせ:ヤマハ発動機 ヤマハマリンホットライン電話:0120・730・344

大賞はヤマハ発動機が提供する『シースタイルチャーター』に決定。本サービスは船を貸し切り、熟練の船長が操縦してくれるもの。船や、船舶免許を持っていない人でも気軽に利用でき、船上でパーティや、夜景観賞クルーズなど様々なマリンライフを楽しめる。

「免許を持っていないと遊べないとなると限定されてしまうが、船長付きで遊べるというところが素晴らしい。誰でも気軽に利用できることで、今後はもっと一般化すると思います」(田沼さん)

「クルーザーなどのマリンレジャーは、とても敷居が高かった。それが1日単位で楽しめて、さらに船長が付いている。船上で女子会もできるのは、とても魅力的ですね」(松永さん)

「船を所有してないとできなかったものが気軽に楽しめ、今まで非日常的だったものが日常的に使えるのがいい」(橋本さん)

【年齢に優しい部門賞】

ミズノ『ブレスサーモ アンダーウエアプラス』3500円
湿気を吸い、発熱することで衣服内を温かくする吸湿発熱素材「ブレスサーモ」を採用。生地の裏面に起毛加工がされており、肌触りもよいため、日常使いはもちろん、野外イベントなど様々な場面で快適に着回せる一着。メンズはベイパーシルバー、ブラック(写真)の2色。レディースはグレージュ、ブラックの2色が揃う。問い合わせ:ミズノお客様相談センター 電話:0120・320・799

湿気を吸い、発熱することで衣服内を温かくする吸湿発熱素材「ブレスサーモ」を採用。生地の裏面に起毛加工がされており、肌触りもよいため、日常使いはもちろん、野外イベントなど様々な場面で快適に着回せる一着。メンズはベイパーシルバー、ブラック(写真)の2色。レディースはグレージュ、ブラックの2色が揃う。問い合わせ:ミズノお客様相談センター 電話:0120・320・799

手触りを確かめ、発熱のシステムもサンプルで確認。「これから出張でスイスに行くのですが、是非持って行きます」(橋本さん)

手触りを確かめ、発熱のシステムもサンプルで確認。「これから出張でスイスに行くのですが、是非持って行きます」(橋本さん)

年齢に優しい部門賞は、体から出る汗などの水分を吸収して発熱するミズノ『ブレスサーモ アンダーウエアプラス』に決定した。選考会では、「ブレスサーモ」の温かさを体感できるサンプルにより、発熱力を実体験。

手ごろな価格でありながら高い機能性を備えている点が受賞につながった。

「これは薄手で温かいので、これまでのように冬は厚着で過ごすということがなくなり、冬のファッションの価値が変わってきますね」(橋本さん)

「カシミヤのように手触りがいいのに、この価格で驚きました」(松永さん)

「ヒーターに当たっているかのように、すごく温かい」(田沼さん)

【サービス・企画部門】

ホテルグランヴィア京都『梅林さんと辿る「土地の記憶」宿泊プラン』

ホテルグランヴィア京都

ホテルグランヴィア京都が主催する「グランヴィアマニアッククラブ(グラマニア)」と名付けられたこの宿泊プランは、その時々の旬なテーマでコースを設定。『梅林さんと辿る「土地の記憶」宿泊プラン』として、「岡崎編」「祇園編」「伏見稲荷大社編」の3コースを販売中。京都の人気スポットを梅林さんのガイド付きで巡ることができ、これまでになかった違った視点で京都を体感できる。

ホテルグランヴィア京都が主催する「グランヴィアマニアッククラブ(グラマニア)」と名付けられたこの宿泊プランは、その時々の旬なテーマでコースを設定。『梅林さんと辿る「土地の記憶」宿泊プラン』として、「岡崎編」「祇園編」「伏見稲荷大社編」の3コースを販売中。京都の人気スポットを梅林さんのガイド付きで巡ることができ、これまでになかった違った視点で京都を体感できる。

サービス・企画部門賞に決定したのは、ホテルグランヴィア京都が販売する、プライベートツアー付き宿泊プラン『梅林さんと辿る「土地の記憶」ツアー』だ。NHK『ブラタモリ』にも出演した人気ガイド・梅林秀行さんが案内する。博学のタモリさんをもうならせた京都の街歩きの達人、梅林さんと京の街を「高低差」という斬新な視点で歩く旅として企画。梅林さんを一日ひと組限定で借り切り、贅沢な時間を味わえる。

「専門家による、しかも非常に楽しい逸話も聞けるガイドですね。これまでとはひと味違った京都が楽しめるのは魅力」(橋本さん)

「京都は様々なガイドが既にあるなか、それらにはない新しい京都を知るよい機会になる」(田沼さん)

「テレビでも知られた方にガイドしていただけるとはなんと魅力的なツアーでしょう。きっと京都という街の見方が変わりますね」(松永さん)

「テレビでも知られた方にガイドしていただけるとはなんと魅力的なツアーでしょう。きっと京都という街の見方が変わりますね」(松永さん)

 

【人物部門賞(サライ・シニア・オブ・ザ・イヤー)】

箱石シツイさん(理容師・102歳)
大正5年、栃木県生まれ。理容師歴80年以上で、現在も現役で仕事をしている女性理容師。昭和7年、16歳で理容師修業のため上京。同11年、理容師免許を得る美容術試験に合格。同14年に同業の箱石二郎と結婚し、夫婦で新宿の落合に理容室を開業。盛業だったが夫は出征。終戦後の昭和28年、その戦死公報を受けて郷里の現・那珂川町で『箱石理容室』を開店。その腕の確かさから“東下りの理容師”と評判をとり、今日に至る。

大正5年、栃木県生まれ。理容師歴80年以上で、現在も現役で仕事をしている女性理容師。昭和7年、16歳で理容師修業のため上京。同11年、理容師免許を得る美容術試験に合格。同14年に同業の箱石二郎と結婚し、夫婦で新宿の落合に理容室を開業。盛業だったが夫は出征。終戦後の昭和28年、その戦死公報を受けて郷里の現・那珂川町で『箱石理容室』を開店。その腕の確かさから“東下りの理容師”と評判をとり、今日に至る。

人物部門賞は、栃木県・那珂川町で理容室を営む箱石シツイさんが選ばれた。審査員が感銘を受けたのは、102歳を迎えた今でも現役で理容師を続けていることだ。

ご主人は昭和20年、満州(現・中国東北部)で戦死したという。一時は生きる気力が失せて、親子心中まで思い詰めたという箱石さん。若い頃は店を開店する際の借金返済や息子の学費と、様々な困難を乗り越え、郷里の那珂川町で『箱石理容室』をオープンさせた。そして、今年で理容師歴83年を迎える。

「若い時分は、この店を開店する際の借金の返済と息子の学費を貯めるのに必死でした。今になれば、それも楽しかったと思えます」

「若い時分は、この店を開店する際の借金の返済と息子の学費を貯めるのに必死でした。今になれば、それも楽しかったと思えます」

庭の畑で各種の野菜を丹精して育てる箱石さん。「私は畑仕事が大好きで、それが元気のもとにもなっています」(箱石さん)

庭の畑で各種の野菜を丹精して育てる箱石さん。「私は畑仕事が大好きで、それが元気のもとにもなっています」(箱石さん)

16歳から理容師の道一本で今日まで働き続ける箱石さん。昔からのお馴染みさんも来なくなったり、亡くなったりして、現在髪を切りに来るお客さんはだいたい月に5~6人程度。しかし、理容師の命といわれるハサミは、刃こぼれしてきたら砥石でまた切れるように研ぐ。今もハサミの準備を怠らない、腕の確かな現役の理容師だ。

「まだやろうという気力が素晴らしい」(田沼さん)「多くの方に勇気が与えられたと思います」(松永さん)「ひとつのことを続けられる精神に脱帽です」(橋本さん)

※この記事は『サライ』2019年12月号より転載しました。本文中の年齢・肩書き等は掲載時のものです。(取材・文/善村苑香 撮影/末安善之、小倉雄一郎、奥田高文、宮地 工)

 

 

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