この家電がひとつあるだけで日々の暮らしが楽になり、快適に過ごすことができる。そんな暮らしを変えるサライ世代のための家電の新製品を生活場面別に厳選。さらに機能を進化させた生活家電の最先端を見てみたい。
お米をおいしく食べるための新しい機能に注目
炊飯器/1合でもおいしく炊ける土鍋の炊飯器
タイガー魔法瓶/土鍋圧力IH炊飯ジャー〈炊きたて〉JPG-S100
内釜に土鍋を使ったタイガー魔法瓶の高級炊飯器。万古焼(三重県四日市市)の土鍋を使い、その蓄熱性と遠赤外線効果により、釜の温度は約280度まで上がる。高火力で沸騰が続くと米は細かな泡に包まれ、旨みを閉じ込めたまま炊き上がる。土鍋特有の細かな泡は米を傷つけにくく、甘み成分を守る。
5.5合炊きだが、付属の土鍋中ぶたを使えば1合でもおいしく炊ける。中ぶたを入れることで土鍋内のスペースが小さくなり、1合に最適な炊飯空間を作るのだ。ご飯はやはり炊きたてがいちばんおいしい。少人数家族のサライ世代に、嬉しい機能だ。
炊飯器/かまどの炎のゆらぎを再現した小容量タイプ
象印マホービン/炎舞炊き NW-ES07
象印マホービンも炊飯器で評価の高いメーカーだ。本製品では火力に着目、かまど炊きのような炎のゆらぎをふたつのIHヒーターの出力の変化により再現。その結果、米の甘み成分の量をアップさせた。かたさや粘りなど、最大で81通りの炊き上がりが選べるので、銘柄や作柄により、炊き方を細かく変えることができる。家庭によってそれぞれ違う、好みの食感が炊き分けられるのは魅力だ。
炊飯容量は4合のみ。小さくとも機能に妥協はなく、本格タイプの炊飯器に仕上がっている。
食洗機/水切りかごのスペースに設置ができる
パナソニック/食器洗い乾燥機 プチ食洗(3人用)NP-TCR4
食器洗い乾燥機は、台所仕事の負担を大幅に軽減する。そう分かっていても、設置の工事を考えると二の足を踏む方が多いのでは。
そこで登場したのが、水切りかごサイズの食洗機だ。洗える食器の点数は約18点だが、夫婦ふたり分ならば充分な量だ。食事が済めばあとは食洗機にまかせ、テレビを見たり読書をしたり、思い思いの時間を過ごすことができる。
あまり知られていないが、手洗いより食洗機の方が節水できる。本製品では、手洗いに比べ約4分の1の水量でしっかりと洗える。
※この記事は『サライ』2019年12月号より転載しました。(取材・文/宇野正樹 撮影/植野製作所、田中麻以 スタイリング/有馬ヨシノ)