現代のママの年賀状はママ友より「学生時代の友人」|SNS繋がりがない人とのコミュニケーションツールに【ママの年賀状白書 2020】
だんだんと年の瀬も近づいてきて、そろそろ年賀状を考える季節になってきました。家族向けフォトブック作成アプリ「ノハナ」及び年賀状作成アプリ「ノハナ年賀状」を提供する株式会社ノハナ(https://nohana.co.jp/)は、ママの皆様に対して「年賀状」に関するアンケート調査を行い、「ママの年賀状白書 2020」として調査しました。“年賀状離れ”と言われている昨今ですが、現代のママたちは、どのように年賀状を捉え、活用しているのでしょうか?

(調査概要)
調査対象期間: 2019 年 10 月 17 日 ~ 2019 年10 月 21 日
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
スクリーニング調査対象者:10,625名(20代~60代の男性 5,254名、女性 5,371名)
本調査対象者:443名 (0歳~18歳のお子様をお持ちのママ(20代:65名、30代:183名、40代:162名、50代:29名、60代以上:4名))

■2020年の年賀状を送るママは約7割

「2020年の年賀状を送るつもりですか?(ただし、ハガキで送る年賀状のみを指し、メールやLINE等での挨拶は含まない)」という質問に対しては、「送るつもりである」(44.5%)、「おそらく送ると思う」(20.9%)合わせて65.4%のママが「送るつもりである」と回答しました。2020年の年賀状を送るつもりですか?

さらに子どもの年齢別に見ると「0~1歳」の子どものママが「送る」と回答した割合が55.1%だったのに対し、「13~18歳」の子どものママは68.3%に。おそらくですが、若年層のママのほうが、年賀状を出す割合が少なくなっているのではということが予想されます。

また、ママ以外の女性や、男性を含む全体に同質問をしたところ、「送るつもりである」「おそらく送ると思う」と回答した方の割合は合わせて55.5%となり、全体では、ママのほうが年賀状を出すと回答した割合が多いという結果となりました。

■一方で、0歳児ママが「年賀状をスマホで作る」割合は1.9倍年賀状の作成方法

年賀状の作成方法をたずねたところ、一番多い回答は「自分でデザインし、自宅のプリンタで印刷」(34.1%)、次いで「年賀状素材を購入・ダウンロードして自宅で印刷」(25.3%)となりました。

PCやスマホのアプリ等で作成する方は、PC、スマホそれぞれ約1割となり、これからの拡大が期待されます。

一方で、長子が0~1歳のママにおいては、「スマートフォンのオンラインサービスやアプリで注文」と回答した方の割合が23.0%となり、ママの中でも最も高い割合となりました。また、ママ以外の女性や、男性を含む全体の同回答はわずか3.8%となり、こちらと比較するとおよそ6倍の差があることが分かりました。

■“直前派”が多い?! およそ6割の方が12月に入ってから年賀状作成を開始

2020年の年賀状を作成する時期に関しては、一番多かった回答は「12月上旬」(30.9%)、次いで「12月中旬」(19.4%)となり、全体ではおよそ6割の方が、12月に入ってから年賀状の作成を予定していることが分かりました。年賀状の発売日は毎年11月1日ですが、実際の作成は“直前”となるママの方が多いようです。

■年賀状を送る相手は「ママ友」より「学生時代の友人」が多い!2020年の年賀状を送る予定の相手

2020年の年賀状を送る予定の相手をたずねたところ、「家族・親戚」(84.0%)が一番多く、2番目に多かった回答は「学生時代の友人」(79.0%)に。「ママ友」(42.9%)は、前述の家族・親戚や学生時代の友人に比べておよそ半数の回答割合となっており、年賀状は日頃顔を合わせているとママ友と比べると、会う機会が少ないと思われる人に対して、多く送っている傾向があることが見て取れます。

■2人に1人が年賀状を“作り分ける”

ママたちは、年賀状を相手によって作り分けるのでしょうか?回答を見てみると、実に約半数の方が、年賀状のデザインを作り分ける予定のあることがわかりました。年賀状を相手によって作り分ける

総務省統計局「平成29年就業構造基本調査」によると、夫婦のいる世帯のうち、共働きが占める割合は48.8%とおよそ半数となっています。こうした背景からも、仕事とプライベートで、送る相手によって年賀状を作り分けているのではないかということも想像されます。

■年賀状を出すのは、SNSで繋がっていない相手も多い2020年の年賀状を送る相手と、フェイスブックやツイッター、インスタグラムなどのSNSとの関連性

2020年の年賀状を送る相手と、フェイスブックやツイッター、インスタグラムなどのSNSとの関連性を見てみたところ、「(SNSで)少し繋がっている」(36.3%)という回答が最多に。次点で「おおよそ半数以上は繋がっている」(29.1%)、「ほとんど全員繋がっている」(15.1%)という結果となりました。

こうしたことから、年賀状は、SNSで繋がっていて日常の動向がある程度共有できている人以外にも送られることが予想されます。

■年賀状は、あまり会えない相手とのコミニュケーションツールになっている?年賀状を送ろうと思う理由

年賀状を送ろうと思う理由については、「あまり会えない人と連絡が取れる」(57.8%)がダントツで多い回答となりました。
また、「SNSとは違うやりとりができる」(27.3%)という回答も3人に1人に。近年はLINE等で新年の挨拶を交わすことが多くなっていると思われるものの、一方で、年賀状は、それとは異なるコミュニケーションが取れると考えている方がいらっしゃることが見て取れます。

■“写真付き年賀状”は「楽しみ」が「微妙」の約5倍“写真付き年賀状”について質問

ママたちの間で議論に上がることも多い?!“写真付き年賀状”について質問してみました。
その結果、多かった回答は「写真を見るのが楽しみ」(52.6%)、「友達の子どもなどの成長がわかるので良い」(50.8%)、「年賀状には写真があったほうが楽しい」(39.7%)という肯定的なもの。
「自慢されているようで微妙」(11.7%)、「写真は別に必要ないと思う」(9.9%)と回答したママもいらっしゃいましたが、「楽しみ」の回答割合は「微妙」と比べて約5倍という結果となりました。

■年賀状の本音

「年賀状と家族」にまつわるエピソードをフリーコメントで募集したところ、様々なコメントが寄せられました。

●多様な家族の形

「不妊治療をしている時は、子どもの写真付きの年賀状を受け取るのが辛かった。今は我が子を授かり、逆に相手の気持ちを考えるようになった」
「送る相手が既婚で子どもがいなかったりすると、自分の子どもの写真付き年賀状を送っていいものか考えてしまう」

●年末は忙しい!

「年末は忙しいから、一言メッセージは書かないことが一般的になってほしい」

●近況が知れて嬉しい

「友達からの年賀状で、結婚と出産と離婚を一気に知ったことがある」
「年賀状でしか連絡を取らない友達の結婚や出産を、毎年、年賀状で知ることができて嬉しい」
「いつもそっけない年賀状を送ってくる男友達が結婚をして、奥さんが作った、彼のイメージとはかけ離れた可愛い写真付き年賀状を送ってきて、笑えたし、幸せそうで嬉しかった」
「会えなくても成長が感じられる」

●成長する子どもに一抹の寂しさも

「友達から毎年送られてくる子どもの写真付き年賀状で、子どもの成長を楽しみにしていたのに、写真付きではないものが送られてきた。聞いたら子どもが中学生になって嫌がられたと。ちょっと寂しい」

* * *

“年賀状離れ”と言われているものの、ママに関しては、全体の7割の方が2020年の年賀状を送る予定だということが分かりました。その一方で、若年層と思われるママが年賀状を送る予定との回答割合は低めに。このあたりに、今後の年賀状への動向が変化する兆候が垣間見えます。

作成方法に関しては、PCやスマホのアプリで作成する方はまだ少数派だったものの、0歳児のママに関しては割合が高く、こちらからも、今後の年賀状の作り方がさらに変わってくることも予想されます。

年賀状を送る相手に関しては、近年のSNSの浸透が背景にありつつ、「SNSでは繋がっていない相手」へのコミュニケーションとしても送っていることが予想され、SNS以外のツールでもコミュニケーションを取る、しっかりとした現代のママ像が透けて見えます。

写真付き年賀状に関しても、肯定的に捉えるママが多いのは、フェイスブックやインスタグラム等のSNSの拡まりによって、家族の写真を目にする機会が比較的珍しくなくなってきたことが、その理由として挙げられるかもしれません。

 

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