住民トラブルを避けるために気を付けることとは
「秋深き隣は何をする人ぞ」という有名な芭蕉の俳句もありますが、現代のマンションでは、隣人関係が生活のストレスを生むことも多いようです。
株式会社カシワバラ・コーポレーション(https://www.kashiwabara.co.jp/)が行った「マンション生活に関する実態調査」から、マンションにおける隣人関係の本音を見てみましょう。
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引っ越しの際の挨拶について
引っ越した際、住人に挨拶する人は約8割
20代は挨拶をしない人が4割も。他の年代平均と比較して2倍以上と高い傾向。
「あなたは新しいマンションに引っ越した時、同じマンションの住民に挨拶をしますか。」と質問をしたところ75.3%が挨拶をすると回答しました。中には、マンション住民全員に挨拶をする人が17.3%もいました。一方で20代の挨拶をしない人は41.7%もおり、他の世代平均の20.5%を2倍上回る結果となりました。
マンション住民との交流について
同じマンション住民と交流のある人はわずか約3割
60代を除く全年代で3割を下回り、ご近所付き合いが希薄になっていることが判明。
「あなたは同じマンションの住民と交流がありますか。」という質問に対して「ある」/「少しある」と回答した人はわずか28.7%しかいませんでした。60代を除く全年代で30%を下回っており、近隣住民とのコミュニケーションが少ないことが明らかになりました。
他のマンション住民に対して迷惑と感じるか
マンション住民に対して迷惑と感じたことがある人は約7割
他の住民が原因で引っ越したい人は4割以上も
20代は他の年代に比べて寛容であることが判明。
「あなたは同じマンションの住民の行動に対して、迷惑だと感じることがありますか。」という質問に対して「よくある」/「たまにある」と回答した人は65.3%でした。また、「あなたは同じマンションの住民が原因で、引っ越したいと感じることがありますか。」という質問に対して「よくある」/「たまにある」と回答した人は40.2%でした。さらに同じマンションの住民の行動に対して迷惑だと感じることがある人の内、住民が原因で引っ越したいと感じる人は58.9%もいることが判明し、住民ストレスが非常に深刻であることが判明しました。
一方で年代で比較を行ったところ、20代の「迷惑だと感じることがある人」の割合は60.9%と他の年代と比べて低く、最も多い50代と比べると10ポイント以上の差が見受けられ、寛容であることが分かりました。
住民ストレスは仕事のストレスを超える!?
6割の人が仕事のストレスよりも住民ストレスの方が強いと回答
住民ストレスの大きさが顕在化する結果に。
「あなたは、同じマンションの住民から受けるストレスと比較して、より強いストレスを受けることがありますか。」という質問をした所、59.8%の人が「仕事のストレスよりも住民ストレスの方が強く感じる」と回答しました。
近隣住民の許せない行動(自由回答)
ホンネ!近隣住民へのクレーム
意外にもベランダマナーが多く見受けられる結果に。
タバコ、騒音、ゴミ出しルールが三大クレーム。
「同じマンションに住んでいる住民の許せない行動をお答えください。」(抜粋)
・ベランダでの喫煙(40代男性)
・ベランダや共用スペースで喫煙する。さらにベランダで布団を叩いて埃やごみを階下に落とす。(40代女性)
・上階の人が捨てたのか、我が家のベランダにタバコの吸い殻が落ちていること。(30代男性)
・ベランダでの焼き肉(60代女性)
・夜中の騒音(50代男性)
・カップルの喧嘩(壁に物を投げるため、音が響く)(20代女性)
・子供をしかる声が大きすぎて、隣まで聞こえてくること。(40代男性)
・夜洗濯をまわす人(30代女性)
・ゴミの分別ぐらいしろ(60代男性)
・隣室が学生のたまり場となり、深夜に大騒ぎをし、窓からガラス瓶を投げ捨てる行為をしており、我慢できず引越しせざるを得なくなりました。(40代女性)
・挨拶をしても当然のように挨拶をかえさない(30代男性)
・家の前の駐車場で子供が騒いで車とかを傷つけられそうで嫌。(30代男性)
・違法民泊として部屋を提供している(50代女性)
・開延長ボタンを押しっぱなしにしてエレベーターを独り占めする。(30代女性)
・上階で子供が駆け回る迷惑音(60代女性)
マンションマナーの境界線
あなたのマナーは大丈夫?マンションマナーの境界線とは…
全体の約2割が「話しかけてくる」を許せないと回答。
「ベランダでタバコ」、「遅い時間の徘徊」は大丈夫?
マンションマナーの境界線を調査するため、12項目に対して「同じマンションに住んでいる住民が以下の行動をした場合、あなたは許せますか。許せませんか。」と質問をしました。50%を境界線としたところ、「ベランダでタバコを吸う」と「遅い時間にマンションをうろつく」がマナー違反の境界線と判明しました。
さらに、前述の「同じマンションに住んでいる住民の行動について、許せないと思うこと」でベランダでの喫煙に関する回答が多かったことから、住民トラブルを避けるためにベランダでの喫煙は避けた方が良いでしょう。
また、「話しかけてくる」を許せないと回答した人は16%もいました。 中でも「話しかけてくる」を許せないと回答をした20代は、他の年代の平均と比較して10.2ポイントも高く、若い人にはむやみに話しかけない方が良いと判明しました。
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いかがだったでしょうか。マンションを舞台に、住人たちの関係性がカギとなるミステリ番組が話題となったりもしましたが、実際に隣人や住人同士の関係は暮らしていく上でも大きなポイントになることと思います。お互いにマナーと節度を守って、住みやすい環境にしたいものですね。
【調査概要】
調査名:マンション生活に関する実態調査
調査方法:インターネットによるアンケート
調査実施期間:2019年7月19日(金)~7月23日(火)
調査対象:現在マンションに住んでいて、かつ直近3年以内にマンションを購入/賃貸契約した、20歳~69歳の男女600名
※本調査は一般の方を対象に行われたものです。
カシワバラ・コーポレーション調べ