人生100年時代と言われる現代。定年退職後の生活に不安を感じている人も少なくないだろう。
高齢者の就労支援を行う株式会社マイスター60(https://www.mystar60.co.jp/)が行った、妻と同居している全国の50代男性会社員500名、および50代男性会社員を夫に持ち現在同居している女性500名、計1,000名を対象としたアンケート調査から、年金受給額の把握度や老後の金銭面の不安、定年退職に向けて行っている対策(定活)などについての結果をご紹介しよう。
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85.8%が、老後の暮らしに金銭面で不安ありと回答
50代の男性会社員500名、および50代の男性会社員を夫に持つ女性500名、計1,000名に自身や配偶者が定年退職した後の暮らしにおいて、金銭面に不安があるかを聞いたところ、「とても不安に感じる(40.4%)」、「どちらかというと不安を感じる(45.4%)」と合わせて85.8%の方が不安を感じている実態がわかりました。
男女別だと女性の方が不安に感じている割合は高く、全体の87.4%が不安と回答しました。
現在の仕事に満足していない人ほど、退職後の金銭的不安が強い傾向あり
続けて男性500名に対して、現在の仕事に満足しているかどうかを聞いたところ、「とても満足している」は7.4%、「どちらかというと満足している」は50.0%、「どちらかというと満足していない」は31.8%、「全く満足していない」が10.8%という結果となりました。
この結果と定年退職後の金銭的不安に感じるかどうかの結果をクロス集計したところ、現在の業務に満足していない人ほど将来の金銭的不安を強く感じている傾向が分かりました。
人生100年時代はこれまで以上に計画性が重要!? 家族の老後の家計「しっかり考えている」のは8.9%のみ
自身または配偶者が退職した後の家族の老後の家計について、どの程度考えているかを聞いたところ、「しっかりと考えている」と回答した方は8.9%に留まり、「あまり深く考えていない」が44.0%と最も多い結果となりました。
85.8%の方が老後の金銭面での不安を感じている一方、老後の家計については、考えていると回答した方と考えていないと回答した方はほぼ半々に分かれ、将来は不安だけれどあまり真剣には考えられていないという二面性が見て取れます。
将来の年金は不安!? いくらもらえるか把握している割合も半々に分かれる「年金支給額をしっかり把握できている」のは10.3%のみ
自身または配偶者が年金をいつどれだけもらえるか正しく把握できているかを聞いたところ、「しっかりと考えている」と回答した方が10.3%いた一方、「全く把握していない」と回答した方も9.7%存在しました。最も多かった回答は「一部把握できている(43.0%)」で、「ほとんど把握できていない(37.0%)」と続きました。
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