トイレの神様は存在する!?
会社の業績は神頼み、なんて会社はちょっと不安だが、信心深い社長も多くいることだろう。
今回は、全国の社長のカード付きポテトチップスをきっかけに、PRや採用、 ブランディングなどを支援するプラットフォーム 「社長チップス(http://shacho-chips.com/)」 を提供している株式会社ESSPRIDEが行った、社長の「パワーアップ・ゲン担ぎ」についてに関する調査結果を紹介しよう。
【調査方法】
1.調査の方法:インターネット調査(株式会社Shake hands by ESSPRIDE調べ)
2.調査対象者:全国の20~59歳で従業員数2名以上300名未満の経営者 100名
3.調査実施日:2018年12月25日(火)
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Q. あなたは自分でトイレ掃除をしますか。
(単数回答 n=100)※会社、自宅問わずに回答。
風水ではトイレを掃除することで邪気が祓われ運気が上がると言われている。また松下電器(現パナソニック)創業者の松下幸之助氏は、仕事に取り組む姿勢を磨くものとして「掃除」を重視しており、社員の前で自ら工場の汚れたトイレ掃除をしたエピソードが語られている。会社、自宅を問わず、自分でトイレ掃除をするか聞いたところ、「する」と回答した社長が70.0%となった。
Q. あなたの会社の、直近の期の業績(営業利益)についてお答えください。
(単数回答 n=100)
自分でトイレ掃除をする社長としない社長で、直近の期の業績(営業利益)を比較してみた。その結果、自分でトイレ掃除をする社長の52.9%が業績が「上がっている」と回答。一方、自分でトイレ掃除をしない社長で、業績が「上がっている」の回答割合は43.3%と半数以下。“トイレの神様”が存在するかどうかはわからないが、自らトイレ掃除をする心構えは、ビジネスへの向き合い方とその結果に影響を及ぼすのではないだろうか。
Q. あなたはビジネスの場面で「神様、仏様…」と祈ったことがありますか。
(単数回答 n=100)
社長は経営に関して、神様や仏様など、超自然的な存在に頼ることがあるのだろうか。ビジネスの場面で「神様、仏様…」と祈ったことがあるか聞いた結果、「ある」38.0%と約4割の社長が“神頼み”をした経験があることがわかった。
Q. あなたがビジネスの場面で「神様、仏様…」と祈ったのはどのような場面でしたか。最も印象に残っている(切実に祈った)時のことをお答えください。(自由回答 n=38)
●契約の成否で運命が大きく変わる時。(47歳男性/愛知県)
●入札があり落札出来るよう祈った。(44歳男性/長野県)
●大きな投資案件があった時。(56歳男性/東京都)
●お客様からクレームの話があり、解決策を考えている時。(54歳男性/兵庫県)
●資金がピンチな時はいつも。(54歳男性/秋田県)
●仕事がまわらない時。(42歳女性/静岡県)
●有能なベテラン社員が辞めると言い出した時。(47歳男性/福岡県)
●おなかの調子が悪い時。(50歳男性/東京都)
ビジネスの場面で「神様、仏様…」と祈ったことが「ある」と回答した人に、どのような場面で祈ったのか聞いてみた。
契約が取れるように、投資が奏功するように、という成功を祈る場面では、まさに人事を尽くして天命を待つという思いで「神様、仏様…」と祈ったのだろう。また、ピンチで祈った経験ではクレーム対応や資金繰り、社員の離職など、切羽詰まったリアルな場面の回答が挙げられた。
Q. あなたが経営に関して悩んだ時や重要な意思決定をする時などに、パワーを得るためや気持ちを後押ししてもらうために行うこと(ゲン担ぎ・おまじない)、行く場所(パワースポット)、食べるもの(パワー飯)などをお答えください。(自由回答 n=100)
●先祖の墓参り。(58歳男性/埼玉県)
●行き詰まりや邪心を抱いているとき山に登る。氏神に参拝へ行く。(49歳男性/新潟県)
●毎週パワースポットがある市内の神社に参拝するようにしている。(47歳男性/福岡県)
●掃除。(49歳男性/石川県)
●サーフィンと乗馬に行って、思考を止める。(39歳女性/東京都)
●気晴らしにあてのないドライブ。(55歳男性/東京都)
●少し無理をして買い物をする。(42歳男性/岡山県)
●走る。(41歳男性/大阪府)
●パワーを得るためにカツカレーを食べる。(44歳男性/兵庫県)
●焼肉を食べまくる。(58歳男性/大阪府)
●困ったりへこたれたら、わんぱくになれるようハンバーグを食べる。(47歳男性/愛知県)
経営に関して悩んだ時や重要な意思決定をする時に、パワーを得るためや気持ちを後押ししてもらうために行うこと、行く場所、食べるものなど、独自の開運・パワーアップ方法を聞いてみた。
行動では「先祖の墓参り」や「神社に参拝」などの祈願のほか、「掃除」「あてのないドライブ」「走る」など、気分転換をする行動が回答された。
食べるもの(パワー飯)では、「焼肉を食べまくる」など肉料理で元気をつけるとの回答が多く、中でも「勝つ」につながる「カツカレー」や、社長たちが育った1970年代のテレビCMにあやかり「わんぱくになれるようハンバーグを食べる」など、語呂合わせやゲン担ぎを意識する社長もいることがわかった。
Q. あなたはビジネスにおける重要な日取り(商談日、契約日、行事の日等)を決める際に、六曜(大安、仏滅等)を気にしますか。
(単数回答 n=100)
商談日、契約日、行事の日など、ビジネスにおける重要な日取りに、大安、仏滅などの六曜を気にするか聞くと、最も多い回答は「気にしない」64.0%となった。
「とても気にする(日が悪いからと予定を変更するレベル)」6.0%、「やや気にする(確認はするが予定を変更するほどではない)」30.0%と、4割近くの社長は、ビジネスの予定を立てる際に、大安、仏滅などの六曜を意識しているようだ。
Q. あなたは経営上の重要な意思決定で占いや風水を参考にすることがありますか(したことがありますか)。
(複数回答 n=100)
日々の選択や人生の向かうべき方向を決めかねる時、占いや風水に導いてもらいたいと感じた経験は誰にでもあるのではないだろうか。
社長が経営上の重要な意思決定の場面で占いや風水を参考にすることがある(したことがある)のか調査。その結果、最も多い回答は「占いや風水は参考にしていない(したことはない)」88.0%と、約9割の社長は経営上の意思決定に際し、占いや風水を参考にしないことがわかった。社長は占いや風水には頼らず、自らの判断で意思決定していくものなのだろう。
占いや風水を参考にする人では「占いを参考にしている(したことがある)」8.0%、「風水を参考にしている(したことがある)」7.0%という結果になった。
Q. あなたが占いや風水を参考にして、会社で取り入れていることがあれば、その内容と取り入れている理由をお答えください。(自由回答 n=12)
●方角を気にする。悪いことを避ける意味で。(47歳男性/愛知県)
●机の向きに気をつけている。集中力や仕事運気上昇のため。(47歳男性/愛知県)
●水槽を置く。魔除けのため。(56歳男性/神奈川県)
●龍の置物を置いている。自分の干支だから。(42歳男性/岡山県)
●不動明王をまつっている。自分の守り神。(52歳男性/和歌山県)
●緑色。健康運アップのため。(49歳男性/石川県)
●ボーナス支給日。大安にしています。(54歳男性/東京都)
経営上の意思決定で占いや風水を参考にしていると回答した人に、どのようなことを取り入れているか聞いてみた。
方角を気にしたり、自分の守護となるものを置いたり、色のパワーを取り入れたりと、自分なりの方法で開運や厄除けを実践していることがわかった。また、ボーナス支給日を大安にするという回答もあった。
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いかがだっただろうか。7割の社長が「トイレ掃除」を行っており、しかも業績アップを感じているという結果には少し驚く。とはいえ、占いや風水などを参考にする社長は約1割。自分で思うゲン担ぎは実行しても、他人に左右されるようなことはない、というブレない姿勢が社長には必要なのかもしれない。