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【夕刊サライ 進藤晶子の暮らし・家計コラム 第2回】兄貴的存在、加藤浩次さんの「見識」の高め方

夕刊サライは本誌では読めないプレミアムエッセイを、月~金の毎夕17:00に更新しています。火曜日は「暮らし・家計」をテーマに、進藤晶子さんが執筆します。

文/進藤晶子

加藤浩次さんは時間管理がすごく上手で、収録前の10分の打ち合わせでポイントを把握し、収録予定時間内に番組をまとめあげます。ほんとにマジックです。

『がっちりマンデー!!』の司会で14年のおつきあいになる加藤浩次さん。出会いは、私がフリーアナウンサーになって最初のお仕事、日韓ワールドカップ(2002年)でMCをご一緒したことでした。そのときのプロデューサーが経済のバラエティ番組を企画していて、加藤さんと私に声をかけてくださったのです。

当時は私も加藤さんもまだ独身。経済についてさほど関心があるわけでもありませんでした。その後それぞれ結婚し、子どもができ、経済観念もできてきて、自分たちの実生活の変化とともに『がっちり』に関わってきたように感じます。

加藤さんはまさに「兄貴」のような存在です。

私にとってだけでなく、番組の男性スタッフや他の番組のディレクターまで加藤さんの楽屋にやってきておしゃべりするのが楽しそう。加藤さんの楽屋がゆる〜い体育会の部室みたいな雰囲気になっていて、加藤さんはそのチームの兄貴。そこに私も混ざらせてもらうのがとても心地いい。

加藤さんがよくおっしゃる言葉は「見識を高める」。

これは加藤さんがどなたからか聞いた話だそうですが、見識を高めるためには、

一に本を読むこと、映画を観ること
二に人に会うこと
三に旅に出ること

なんだそうです。

なるほど〜! と思うでしょう?

こういうちょっといい話を打ち合わせの合間などに、ちょこっちょこっとしてくださいます。現在の私の生活は家庭第一なので、ともすれば視野が小さくまとまる傾向にあるのですが、『がっちり』に来ると、世界がフワッと広がるキーワードを加藤さんからもらえて、大いに刺激になります。

知ったかぶりしない、謙虚になりすぎない

実際、加藤さんはとても勉強家。読書好きだし、すきあらば映画に行かれるし、新聞も何紙も読んでいらっしゃるようです。

そうやって『がっちり』をはじめとするたくさんの仕事をしながら、ご自身もどんどん吸収して、人間としての幅を広げていらっしゃると感じます。仕事との関わり方として理想的です。

加藤さんからおすすめの本や映画を教えていただくこともあります。昨年は直木賞の『蜜蜂と遠雷』(恩田陸)をすすめられて、夢中になって読んでしまいました。まるでたくさんのピアノ曲が聞こえてくるようで、クラシックの世界がグッと身近に感じられる、そんな一冊でした。

インタビューの仕方やスタイルも勉強になります。

加藤さんは決して相手に対して自分を大きく見せようとなさらない。知ったかぶりをしない。これ、簡単にできることではないですよね。

だからと言って、謙虚になりすぎたり、遠慮しすぎることもない。

この塩梅が絶妙!

私はインタビューをする仕事のとき、遠慮しすぎるきらいがあるのですが、遠慮が過ぎるとインタビューに物足りなさが残ってしまいます。加藤さんの場合、聞きにくいようなことも素直に聞かれるので、相手もスッと答えてしまうのでしょう。そして収録後「さっきは失礼なこと聞いちゃってすみませんでした」とおっしゃっている。

こちらが聞きたいことをガツガツ聞くのではなく、まず相手をリラックスさせて、自然に話したくなっちゃったから言っちゃった、という感じ。このスタンスにも学ぶべきものがあります。

加藤さん、いつもたくさん勉強させていただいて、ありがとうございます!

文/進藤晶子(しんどう・まさこ)
昭和46年、大阪府生まれ。フリーキャスター。元TBSアナウンサー。現在、経済情報番組『がっちりマンデー!!』(TBS系)などに出演中。

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