レス状態への不満で婚約破棄の危機に

結婚することになったのは、同棲を決めたときからほぼ決まっていた。同棲の了承を得るために佳澄さんの両親と会ったときに「結婚を前提」と夫は両親に約束していたからだ。

「同棲して1年3か月後にあった私の誕生日にプロポーズを受けて、結婚することになりました。結婚することは決まっていたので、いつなのかなと同棲して1年を過ぎた辺りからずっと待っていました。自分の誕生日にプロポーズされるだろうと予想はしていたけれど、実際に指輪を貰ったときは嬉しくて泣いてしまいました。やっと選んでもらえたって思いました」

しかし、プロポーズを受けたときにはほぼレス状態だった。その不満を入籍前に伝えたところ、別れ話に発展してしまったという。

「プロポーズを受けたときにはもう3か月以上何もない状態でした。そんな状態でプロポーズを受けたので、この人は私のことを選んだ、私のことが必要なんだという自信もあって、体の関係がなかった不満を伝えてしまったんです。でも、重くならないように軽く。『寂しいな』みたいな感じです。でも、それに対して『女のほうからそういうこと言ってくるのは気持ち悪い』と言われました。続けて、『疲れているし、それが大切なら別れる?』と。その場で別れ話になるなんて想像もしていなかったので、咄嗟に『そこまで重要なことじゃないよ』とごまかしてしまいました」

2人はそのまま結婚。同棲は夫のマンションでしていたので、結婚を機に少し広い部屋を借りることに。そのことが原因で完全にレスになってしまったという。

「同棲中に暮らしていた1LDKから、2LDKの部屋に引っ越しました。私的には広すぎる感覚があったんですけど、もしかして子どものことを考えてなのかもしれないと喜んでいたのに。実際はお互いの寝室を分けることになり、完全にスキンシップはなくなりました」

このままか離婚か。離婚を覚悟で妻側が提案したものとは。【~その2~に続きます】

取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。

1 2

 

関連記事

ランキング

サライ最新号
2025年
9月号

サライ最新号

人気のキーワード

新着記事

ピックアップ

サライプレミアム倶楽部

最新記事のお知らせ、イベント、読者企画、豪華プレゼントなどへの応募情報をお届けします。

公式SNS

サライ公式SNSで最新情報を配信中!

  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • LINE

小学館百貨店Online Store

通販別冊
通販別冊

心に響き長く愛せるモノだけを厳選した通販メディア

花人日和(かじんびより)

和田秀樹 最新刊

75歳からの生き方ノート

おすすめのサイト
dime
be-pal
リアルキッチン&インテリア
小学館百貨店
おすすめのサイト
dime
be-pal
リアルキッチン&インテリア
小学館百貨店