夜に披露宴を行なうことができるのはご存じでしょうか? ライトアップやキャンドル、花火など夜ならではの演出が魅力で「ナイトウエディング」とも呼ばれます。

夜の披露宴は、ロマンティックな演出が多く珍しいものですが、時間帯やゲストへの対応次第では「自己満足」と捉えられてしまう可能性もあります。披露宴を夜に行なう場合は、ゲストに満足していただけるためにも念入りな対策を取る必要があるでしょう。

この記事では、夜の披露宴の魅力や注意点をご紹介します。

目次
披露宴を夜にする魅力と特徴
披露宴を夜に行なう際の注意点
夜の披露宴を成功させるためのポイント
最後に

披露宴を夜にする魅力と特徴

夜の披露宴は、親御さんが若かりし頃にはあまり見られなかった形式です。近年でも、まだ定番として定着しているとはいい難いでしょう。夜の披露宴とは、夕方頃に挙式を開始し、日没後にディナーを兼ねて披露宴を行なうというものです。

ここでは、夜の披露宴の魅力や特徴をご紹介します。

夜の披露宴の魅力とは?

夜の披露宴に出席したご経験がなければ、夜の披露宴はイメージしにくいものです。夜の披露宴の魅力は、大きく分けると以下の3点です。

1:平日であればゲストが参加しやすい

大多数のゲストは平日は仕事なので、平日の式は参加が難しいでしょう。しかし、近場であれば仕事終わりに参加することも可能です。

2:予約が取りやすい

人気の会場であれば、一年以上前から人気のシーズンは予約が埋まっていることが多いですが、夜であれば希望の式場が空いている可能性が高いです。そのため希望する日時で予約が確保できる傾向にあります。

3:費用を抑えられる可能性が高い

会場にもよりますが、昼と夜で回転率を上げたいため、「ナイトウエディングプラン」など比較的お手頃価格のパックプランが存在するところもあります。

ナイトウエディングで叶う幻想的な雰囲気

夜の披露宴では、夜だからこそ映えるキャンドルやランタンを使用した演出や煌びやかな衣装など、ロマンティックで洗練された大人の結婚式が叶います。

ナイトウエディングは洋装の式だけでなく、和装でも可能です。神社によっては夜の挙式が可能なところもあります。暗闇の中、かがり火が照らされたおごそかで風情ある情景と和装の組み合わせの結婚式は、日本ならではの美しさを感じることができるでしょう。

披露宴を夜に行なう際の注意点

夜に披露宴を行なう場合は、ゲストの顔ぶれによって注意するポイントが複数存在します。

ここでは、夜の披露宴を行なう際の注意点をご紹介します。

ゲストへの配慮|高齢者や子供連れの場合

子連れやご年配のゲストにとっては、夜遅くまでの結婚式は負担になることもあります。特にゲストが気になるのが、披露宴中の休息やオムツ替えスペース、帰宅時の送迎の手配ではないでしょうか。

披露宴の途中でも休憩できる充分なスペースはあるか、ベビーベッドの有無やタクシーチケットを用意するかなど、ゲストの不安を取り除くために、事前に式場と相談しておきましょう。準備が整い次第、あらかじめ会場に何をどのように用意しておけるか、ゲストに伝えると安心していただけます。

遠方からのゲストのための宿泊先手配

夜からの披露宴の場合、遠方からのゲストであればお開き後に帰宅できない可能性があります。あらかじめゲストに帰りの交通手段を伺い、宿泊施設の手配をするのが親切でしょう。

ぎりぎり公共交通機関で帰宅できそうな距離のゲストでも、「よければホテルを手配するので泊まってくださいね」などと声をかけておくと、丁寧な印象を与えます。

親族ゲストが多い場合は、親が率先して宿泊の手配を行なうといいでしょう。

ドレスコードや二次会についての事前案内

ゲストの中には、仕事終わりに駆けつけてくださる方もいらっしゃるでしょう。その場合は、仕事着から着替えてもらうのは負担をかけてしまいます。

ゲストの仕事状況や顔ぶれを考慮した上で「平服で参加可能」など、招待状に服装について記載しておくと丁寧な印象になります。

夜の披露宴の後に二次会を行なう場合は、21~22時が開始時刻の目安となります。遅い時間からのスタートとなるので、正式な二次会はやらずに、居酒屋で親しい友人たちと飲み会程度の会を開催するのも一つの方法です。

夜の披露宴を成功させるためのポイント

ゲストに快く参加してもらうためには、細やかな心配りがカギといえるでしょう。ここでは、夜の披露宴を成功させるポイントをご紹介します。

家族やゲストとの相談が大切

日本では、夜の披露宴はまだまだ認知度が低いものです。ご両親の中には「わざわざ夜にしなくても……」と難色を示す方がいらっしゃるかもしれません。

家族には、夜に披露宴を行なう意義やメリット、遠方ゲストへの対策などを説明し、あらかじめ了承を得てから準備へと進みます。親族には、親から招待を打診するタイミングで、夜の披露宴である旨を丁寧に伝えておきます。

知人ゲストへは帰りが遅い時間となること、タクシーチケットや送迎バスの手配が可能などの旨を伝え、不安を解消できるよう努めましょう。

平日の夜でもゲストが参加しやすい時間設定

平日の夜に行なう披露宴の場合は、ゲストが参加しやすい時間帯かつ、翌日仕事のゲストがいる可能性を考慮した時間帯に行なうことが大切です。

例えば、挙式開始時刻が17時頃、披露宴は18時前後開始のイメージです。中には19時開始の披露宴もありますが、その場合は終了時刻が21時半頃になります。

いずれにせよ、多くの方が休みであろう週末の前日である金曜もしくは土曜日の夜を選ぶなど、ゲストへの配慮が必要といえるでしょう。

二次会はどうする?

夜の披露宴の場合は、二次会を行なう方は少数派です。開催するなら改めて別日に行なう、出入り自由な形式にするなど、ゲストに負担をかけないよう気をつけましょう。二次会は開催せず、披露宴を1.5次会にするのも一つの方法です。

最後に

一見、マイナスのイメージを持たれがちな夜の披露宴ですが、夜にしかできない演出や予算面などメリットもいくつかあります。ゲストへの配慮ができているか親も確認しつつ、新郎新婦が気が付かない点があれば、親がサポートしましょう。

監修/トップウエディング https://top-wedding.jp/

執筆/吉川沙織(京都メディアライン)
https://kyotomedialine.com FB

 

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