投資をはじめたいけれど、何をどのように始めたらよいのかわからないという人は多いのではないでしょうか? そのような投資初心者向けとして、金融機関などで「ファンドラップ」を勧められることもあると思いますが、内容についてよくわからずに、勧められるままに契約することは避けたいところです。

今回は、ファンドラップについて「メリットとデメリット」や「投資信託との違い」などを解説します。

100歳社会を笑顔で過ごすためのライフプラン、ライフブック(R)(https://www.smilelife-project.com/)を提唱する、ファイナンシャルプランナー・藤原未来がわかりやすく解説します。

目次
ファンドラップとは
ファンドラップのメリット・デメリット
ファンドラップと自己管理の投資信託の違い
まとめ

ファンドラップとは

はじめに、ファンドラップの内容やサービスの流れなどについてみていきましょう。

<ファンドラップ>

ファンドラップとは、投資運用業者と投資一任契約を交わし、投資目的や投資方針といった資産運用の考え方をもとに、複数のファンドを組み合わせた資産配分を提案し、運用・管理を専門家にまかせることができるサービスです。
投資一任契約とは、顧客が金融機関に有価証券の投資判断を全て託し、投資全般をまかせるための契約です。

ファンドラップは、複数の投資信託(ファンド)に投資先を分散して中長期的に保有することで、価格変動リスクを抑え、安定的な運用を目指す「長期分散投資」を基本として運用されています。

<ファンドラップサービスの流れ>

1.投資目的や運用方針の決定

銀行や証券会社などの担当者と相談し、自分の「投資の目的」「運用期間」「運用可能額」「リスク許容度」などを伝え、基本的な運用方針を決定します。

2.ポートフォリオを提案してもらう

金融機関の専門家が考えたポートフォリオ(資産配分)などの提案を受けます。ポートフォリオは、長期分散投資において重要な戦略ですので、自分の「リスク許容度」を確認しながら納得のできるポートフォリオを作ることが重要です。

3.投資一任契約の締結

提案されたポートフォリオや運用方針に合意できたら、投資一任契約を締結します。投資家は1、2を踏まえた方向性で、プロに運用を任せることになります。

4.運用開始と定期的な運用報告

投資一任契約を締結したら、資産運用の専門家が投資家から預かった資産を運用していきます。運用会社は、定期的に運用報告書を投資家に提出します。

5.状況の把握と環境変化の対応

投資家は、運用会社からの定期的な報告で運用状況を把握することができます。ライフスタイルや市況の変化により、場合によっては、今後の運用方針やポートフォリオの見直しなどを検討します。

ファンドラップのメリット・デメリット

ファンドラップをはじめる前に、メリットとデメリットについて理解しておくことは重要です。ここでは、メリットとデメリットについてみていきましょう。

<メリット>

プロに任せられる

ファンドの選定から、管理・運用をすべてプロに任せることができるということや、運用開始後も、市況の変化などに応じて、資産配分の調整や見直しなども任せることができます。投資について、自分で管理する手間が省けることは最大のメリットといえます。

長期分散投資ができる

異なる値動きの資産を組み合わせる分散投資は、リスクの軽減が期待できます。また、長期運用することで安定的なリターンを期待することが出来ます。

<デメリット>

手数料がかかる

自分でファンドを購入しても、信託報酬などの手数料はかかりますが、ファンドラップの場合、投資一任契約に対する報酬がサービスの対価としてかかります。ファンドラップの手数料体系は、利用するサービスや金融機関によって異なるため、契約手数料がどのように設定されているか、また、それがどのように投資成果に影響するかなど、具体的な費用について契約前に担当者にしっかり確認した上で、はじめることをおすすめいたします。

●元本の保証がない

ファンドラップは投資信託を活用しますので、リスクがある金融商品に投資することになります。そのため、元本は保証されていません。短期間での運用には向いていないサービスですので、十分な資金計画が求められます。

●初期投資額が大きい

ファンドラップを取り扱っている金融機関にもよりますが、ファンドラップを活用するには100万円~500万円など、最低投資金額としてまとまった資金が必要になります。

●NISAの活用ができない

ファンドラップにおける投資では、多くの場合NISAを活用することができないので、非課税メリットを得られないので注意が必要です。

ファンドラップと自己管理の投資信託の違い

ここでは、ファンドラップのサービスと自己管理する投資信託の違いについてみていきましょう。どちらも「投資信託(ファンド)」での運用となりますが、投資・運用に至る過程に、大きな違いがあります。

ファンドラップを活用する場合

ファンドラップを活用して運用していく場合は、自分の考えに沿った資産配分の決定やファンドの選定、運用を金融機関のプロがします。ただし、支払う手数料が自分で管理するよりも、比較的高くなってしまうことや、多くの場合NISA口座での運用ができず、税制優遇制度の活用ができないことを理解しておく必要があります。

自己管理の投資信託の場合

投資信託を自己管理して運用していく場合は、自分で投資方針や資産配分を決め、どういった投資信託があるのかを調べて運用するファンドを選定していきます。買い付けるタイミングや金額も自分で考える必要があります。しかしながら、自己管理する場合、NISA口座(非課税口座)を活用することができるため、税制優遇を受けることができることや、選択できるファンドの本数が多いネット証券を利用できるなどのメリットがあります。

もし、具体的にどのように運用すればよいか迷った場合は、証券会社の担当者やファイナンシャルプランナーに相談することをお勧めします。

まとめ

今回は、ファンドラップについてみてきましたが、いかがだったでしょうか? ファンドラップを活用することで、「プロに任せる」ということは安心感が得られる面で大きなメリットのようですが、大切な資金を「リスク資産」として預けることになりますので、契約の中身をきちんと把握・確認することが大切です。

資産運用や投資のアドバイスは、今や銀行などの金融機関の窓口でもさかんに行なわれています。同時に、インターネット上でもYouTubeやSNSを通じて色々な人がそれぞれの立場から投資術などを発信しています。しかし、それらのアドバイスは本当にあなた自身に適したものなのでしょうか? 

さまざまな金融商品が出回っている世の中だけに、あなたの味方になって守ってくれる相談相手を持つことが必要な時代になっています。

●取材協力/藤原未来(ふじわらみき)

株式会社SMILELIFE project 代表取締役、1級ファイナンシャルプランニング技能士。2017年9月株式会社SMILELIFE projectを設立。100歳社会の到来を前提とした個人向けトータルライフプランニングサービス「LIFEBOOK®サービス」をスタート。米国モデルをベースとした最先端のFPノウハウとアドバイザートレーニングプログラムを用い、金融・保険商品を販売しないコンサルティングフィーに特化した独立フランチャイズアドバイザー制度を確立することにより、「日本人の新しい働き方、新しい生き方」をプロデュースすることを事業の目的とする。
問い合わせ先:03-6403-5390(株式会社SMILELIFE project)

株式会社SMILELIFE project(https://www.smilelife-project.com

●編集/京都メディアライン(HP:https://kyotomedialine.com FB

 

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