結婚よりもやりたいことがいっぱいあった
亜美さんは目鼻立ちのハッキリした顔をしており、整った容姿から学生時代からモテたという。社会人になったばかりの頃は結婚願望もあり、早く母親になりたいという思いも強かったと振り返る。
「一番仲が良かった友人が21歳のときに結婚して、授かり婚だったので22歳にはお母さんになって、その姿が羨ましかったんです。赤ちゃんをリアルに見ることなんてそのときが初めてで、可愛くて仕方なくて私もすぐに子どもが欲しいって思っちゃったんですよね」
当時は大学から付き合っていた男性がいたが、社会人になりすれ違ったことで破局。寂しさから社内の人と体だけの関係を続けたことで結婚願望がなくなっていったという。
「その人とはお互いに別のパートナーがいるわけじゃないのに、付き合わないというか縛られない関係でした。それが楽だったんですよね。仕事に慣れていって楽しくなっていった時期とも重なっていたことで、結婚したいという気持ちが消えていった感じです」
亜美さんが現在のパートナーと出会ったのは、28歳のとき。付き合ってすぐに同棲をスタートさせたものの、一緒に暮らす期間が長くなったときに関係が悪化してしまい、同棲を解消しようとしていた。その矢先の妊娠発覚だった。
このまま結婚してもきっとうまくいかない。そう思った2人が取った行動とは。
【~その2~に続きます】
取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。