退職理由“一身上の都合により”に込められた本音とは。ミレニアル女性たちが会社を辞める決断をしたリアルな理由を調査。

HiClub株式会社が提供する、SNS「GRAVITY」(グラビティ)(https://gravity.place/)がユーザーへアンケート調査を行い、そのデータをランキング化した「GRAVITYランキング」をご紹介します。今回のテーマは、『20代〜30代女性が選ぶ!!「リアルな退職理由TOP10」』です。

社会人であれば一度は“こんな会社辞めてやる!”と思ったこともあるのではないでしょうか。「給料が低かった。お金のために働いているんだぞ!」「人間関係が理由。ずっと一緒に働く同僚と上司が合わなかった」「ストレスと業務過多で体調を壊してしまった」「本当はもっと働きたかったが出産・育児でどうしようもなく」と、意外にも業務内容に関する声よりも働く環境や待遇に関する問題が退職理由に繋がったとの声が多くよせられました。退職理由“一身上の都合により”に込められた本音とは。

※集計期間 2023/9/14~2023/9/17 有効回答数 20〜39歳  女性 544名

第1位 人間関係

1日の大半の時間を一緒に過ごす仕事仲間。上司・同僚・後輩など、様々な背景を持つ方との良好な関係構築は至難の業。「仕事は我慢できてもそこにいる人間関係が悪いと最悪」「環境が悪い場所だと働く意識が薄れる」「心が壊れる原因の全ては“人間関係”」「一生で一緒にいる時間が最も長い人達なのに、合わなかったら最悪」「機嫌によって態度が変わる方が上司で精神的にやられた」「悪口や噂話のオンパレード」「お客さんの取り合い、人格否定、いじめなど」「心が壊れるほどの無理をする必要はないと思った」「社内不倫、虐め、噂話ばかりでうんざりした」「悪待遇でも人間関係が良ければある程度はやって行ける」との声が。メンタルのバランスが崩れる前に環境を変えることを考えてもいいのかもしれません。

第2位 給与が低い

仕事に“やりがい”より “業務内容にみあった給与額”を重要視している方が多い様子。「結局はお金が大事」「仕事の責任の重さと給料があっていなかった」「低賃金すぎて生活できない」「“やりがい”とかふざけるな! お金で動いてるわ!!」「生活ができなくなった」「仕事へのモチベーションが変わる」「お金が理由で転職する人は多いはず」「拘束時間が長い割りに給料が低かった」「業務内容、業務量に対して給料が適切でなかった」との声が。国際的にみても賃金が低いと言われる日本ですが、給与額について一度は会社と交渉してみるのもアリかもしれません。

第3位 体調不良

「持病が悪化してしまい、働けなくなってしまった」「大きな病気にかかってしまった」「人間関係、業務過多、睡眠時間の減少、様々な理由でキャパオーバー。体調を壊してしまった」「ストレスからくる体調不良で仕事を辞めてしまった」「仕事のしすぎで体が動かなくなってしまった」との声が。ストレスが原因の体調不良、持病の悪化など、体を壊す理由は様々。うまくストレスを発散できる方法を見つけたり、相談相手を見つけるだけでも少しは心が晴れるかもしれません。病院へ通い、しっかりと休みをとって健康第一の毎日を送りたいですね。

第4位 休日出勤・長時間残業

まだまだ、長時間の残業が発生する職場があるようです。「8時〜翌2時まで働く毎日だった」「クリエイティブな職場だったが、残業という概念がなかった」「アニメーター。長時間労働、低賃金、夢だった仕事でも無理でした」「休日出勤は当たり前、超絶ブラックだった」「飲食だったため、休日にも出勤させられていた」「自分の時間が取れず、辛かった」「残業も休日出勤も自分でコントロールが出来なくて、命ぜられたまま応じるしかなく病んでしまって辞めた」「営業職に就いてた時、家に帰るのが日付変わって1時」との声が。休息の時間をとらず働き続けると、感覚が麻痺してきてしまい、ふとした時に大きく体調が崩れる時ありますよね。社員が倒れる前に、健康的な生活が送れるような職場に改善して欲しいですね。

第5位 パワハラ

ハラスメントを理由とした離職者は年間約86.5万人にも上るとの調査結果(※)も。ハラスメントを取り上げたニュースをよく耳にする中で、まだパワハラが蔓延している職場は多いようです。「パワハラ、アルハラ、セクハラがまかり通っていた」「人権侵害の発言があった」「いつも通り普通に業務していたら『やる気ないなら帰れ』と言われた」「若いから大丈夫はやめてほしい」「まだモラルが昭和で止まってる人が多い」「上司がしっかりしてなさすぎた、言いやすい人には当たりが強い」との声が。パワハラ含む“ハラスメント”には断固として厳しく対応したいですね。
※「職場のハラスメントに関する調査結果」(株式会社パーソル総合研究所)2022.11.18発表より

第6位 社風

「社風は自分では変えられない」「社風が古く、旧態依然としていた」「新しいことに全く見向きもしなかった」「男尊女卑、いまだに女性がお茶を注いでいる」「基本“建前”で行動する会社で、本音を汲み取らないといけなかったから」「ワンマン経営、上司が正しい、という風潮が無理」「ワンマン経営で“社長が絶対に正しい”という風潮があった」「本音と建前のギャップが自分には合わなかった」との声が。人にも性格があるように、会社にも“社風”と言われる性格があり、それが自分に合わないと仕事をするには厳しいですよね。入社試験や面接の際に社風があうか確認できるといいのですが、なかなか難しいのが現状のようです。

第7位 キャリアアップ

とても前向きな退職理由、キャリアアップ! 「ステップアップのため」「裁量の大きな仕事がしたかった」「培った経験をベンチャーで活かしたかった」「スキルを磨いて、給与を上げた」「新しい職種にチャレンジしながらも、キャリアアップ!」と、磨いたスキルや経験を糧に給与アップやさらに大きな責任を抱える立場へとキャリアアップを図りたいとの声が多く集まりました。しっかりと今後のキャリアプランを考えているミレニアル世代が多いようです!

第8位 結婚

「結婚のために引越しをしなければならなかった」「結婚という“就職”をしてしまった」「本当は働きたかったが、夫の海外赴任について行くため」「夫と私の勤務地が違いすぎて、どちらかが退職しなければならなかった」との声が。結婚して寿退社というと“幸せな円満退社”ということを想像しがちですが、女性もキャリアを積み重ねる昨今、“今の職場は好きだったけど夫についていくため仕方なく”といった退職理由も多い様子。夫婦お互いに納得する形での退職決意であればいいのですが、女性だけが“辞めなくてはいけない“というのであれば、改善していきたいですね。

第9位 会社の将来性

「会社が大きく傾いてしまった」「いい仕事であったが、資金が続かなかった」「業績右肩下がり」「正直業務自体が古く、今後数年で消えそうだったから」「ブラック企業で、勤めれば勤めるほど黒く染まっていきそう」「立て続けに人が辞めるので人手不足に耐えられなくなった」「上層部がしっかりしないとついていけない」と、“考え方が古い”“業績が悪い”“立て続けに人が辞める”などの状況から“将来性が無い”と判断している方が多いようです。社員を大事にしながら、しっかりと時勢に沿った経営をしている会社に勤めたいですね。

第10位 出産・育児

「出産育児を機に家庭に入りました」「2人の子育てでクタクタ」「いまだに男性は育児休暇とりづらいし、出産育児の負担が女性は大きい」「初めての出産のため、育児休業をとってそのまま辞めてしまった」と、出産・育児という大きな幸せを掴んだ反面、仕事との両立ができなくなってしまったとの声が。

まだまだ男性の“育児休業”は取りづらく、女性の負担が大きいようです。夫婦2人がしっかりと出産・育児に携わることができ、女性が出産・育児を理由とした“望まない退職”にならない環境をつくることは企業努力なのかもしれませんね。

 

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